ロウソクの歴史
お誕生日のケーキの上に飾ったり、お仏壇に明かりを灯す時に使うものに『ロウソク』があります。
今週は『ロウソク』のお話をしたいと思います。
紀元前3000年頃からロウソクは存在!?
ロウソクは古くから、生活の必需品として使われてきました。
『全日本ローソク工業会』さんによりますと、“蝋などの固形の燃料に、木綿の糸や紙などで出来た芯を埋め込んだもので、芯に火を点して灯りとして使う物”をロウソクの定義とした場合、紀元前3000年頃からロウソクは存在していたそうです。
日本では飛鳥時代から?
紀元前300年頃には、中国でもロウソクの存在が確認されていて日本には飛鳥時代の頃に、仏教と一緒にロウソクが伝えられたのでは?と言われています。
奈良時代になると、ロウソクの存在を示す記録が残っていることからこの時代には既に、ロウソクがあったと見られています。
原料は
そんなロウソクの原料ですが、元々は植物や動物、昆虫といった“自然の生き物”から採り出したものから作られていました。
ミツバチの体から出る『蜜蝋(みつろう)』
例えば『蜜蝋(みつろう)』。これは、ミツバチの体から出る成分でミツバチが巣を作る時に使われます。
ハゼノキから採れる『木蝋(もくろう)』
植物性の成分の中でも特に『ハゼノキ』という、ウルシ科の植物から採り出したものは“木の蝋”『木蝋(もくろう)』と言います。
この『木蝋』で作られたロウソクは、『和ろうそく』と呼ばれています。
『木蝋』以外の、植物性のロウで出来たロウソクも『和ろうそく』とする見方もあるそうですが、辞書で調べると『紙などを芯にして、木蝋を塗り重ねて作られたロウソク』とあります。
現在はパラフィンが主流
私達が日頃、『ロウソク』と呼んでいるのは、『パラフィン』を使って作られるロウを原料とした『西洋ロウソク』または『洋ロウソク』のことです。それと区別するために『和ろうそく』と呼ばれています。
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