福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

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【新人記者あいばゆうなの取材記】

7月5日水曜日。報道陣向けに行われた、東京消防庁のメディアツアーに参加し、三本部機動部隊隊舎、高輪消防署、二本榎出張所を視察しました。まずはじめに立ち寄った三本部機動部隊では、出場訓練を見せていただきました。

福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

消防車出場の訓練

訓練を知らせるアナウンスが鳴ると、隊員が続々と消防車が止めてある駐車場に、階段を駆け下りてきました。大きな声で掛け声をかけあいながら、すばやく防火服を着て出場準備が整うまではわずか数分。いち早く現場へ駆けつけるための日々の鍛錬の凄みを感じました。

福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

東日本大震災の福島第一原発での作業で実際に使われた、放射線量を測定する機材などの説明や有害物質から身を守る防護服の試着体験もありました。防護服を着る前に、まず10キロ近くある酸素ボンベを背負い、その上から長靴から手袋、帽子まですべて一体につながった防護服を着ます。実際に男性記者が試着している姿を見ていましたが、中の声はほとんど聞こえないため、防護服の中に無線をつけて会話していました。その無線を扱うにも、一度防護服の手袋から手を抜き、服の中で無線を扱わなければなりません。着脱だけでなく、コミュニケーションをとることも一苦労にみえました。

福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

心臓マッサージやAEDの講習

高輪消防署では、倒れている人を見つけた場合の対処法、心臓マッサージ、AEDの使い方等も学びました。心臓マッサージは胸が5センチ沈むように押すということでしたが、実際にやってみても、5センチ沈むように押すというのは、両膝で踏ん張ってもなかなか難しいと感じました。

福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

高輪消防署二本榎出張所内部展示

最後には高輪消防署二本榎出張所へ立ち寄りました。二本榎出張所は、昭和8年に落成した建物で、東京都選定歴史的建造物にも指定されています。建物はドイツ表現派という建築様式で、レトロな趣のある佇まいです。ガス燈の照明なども残されています。内部は、消防の歴史を感じさせる展示があり、一般の方も見学することが可能です。

福島第一原発での防護服に10kg酸素ボンベ【新人記者あいばゆうな取材記】

レトロな消防車

二本榎出張所1階には、こんなレトロな消防車も。残念ながら乗ることはできませんが、間近まで近寄ってみることができます。消防についてよく知ることのできた一日でした。

最後に、ご報告です。7月1日付で、報道部に本配属になり、これまで『新人記者(仮)』でしたが、めでたく(仮)が取れました。これからも、新人記者の取材記をどうぞよろしくお願いいたします。

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