水筒の進化②懐かしい魔法瓶たち

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ステンレスボトル

開発用のステンレスボトル写真(サーモスHPより)

1904年にドイツに誕生した『THERMOS(サーモス)』が『ガラス製の魔法瓶』の生産を始めました。日本でも明治時代の後半に、この『サーモス製』の『ガラス製の魔法瓶』が入って来ました。

その後1912年(明治45年)頃から、日本製の魔法瓶の生産が始まりました。当時は大阪がガラス工業の中心地で、その生産技術を生かして、魔法瓶のメーカーが大阪を中心に発展しました。

この『ガラス製の魔法瓶』は、時代の移り変わりとともに、デザインや機能を変えながら、世界中で愛用されてきました。但し、その基本構造は1904年の発売当時のままでした。

そんな中、1978年(昭和53年)に『日本(にっぽん)酸素』、現在の『大陽日酸(たいようにっさん)』が、世界で初めて『ステンレス製の真空ボトルの魔法瓶』いわゆる『ステンレスボトル』を発明しました。それが『アクト・ステンレスポット』です。

当時、『割れない魔法びん』というキャッチフレーズが使われましたがこれによって従来の『ガラス製の魔法瓶』の“衝撃に弱い”という弱点をクリアすることが出来ました。

『ステンレスボトル』は、バイクのツーリングやアウトドアから徐々に浸透して広まっていきました。1982年(昭和57年)には、お子さま向け用の『シャトルミニ』が登場したことによって、遠足や運動会用として大ヒットしました。さらに1986年(昭和61年)には、スリムタイプの『シャトルタウン』が発売されました。

このように日本の技術によって、進化を続けてきた水筒ですが、さらに進化していきます。

(2017/9/14放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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