10/20（金）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②

ニューヨーク株価はバブル状態に突入
7：02～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター須田慎一郎（ジャーナリスト）

株価は上昇を続けているが、反動を危惧する声も多い

ニューヨーク株式市場は好調で、ダウ平均価格が2万3000ドルを突破しました。それに連動する形で、日経平均株も13日連続での高騰を見せています。この好景気のメカニズムと今後の動向について、解説していきます。

高嶋）日米共に、株価がスゴいことになっていています。ニューヨーク株は2万3000ドル台を突破し、今日の新聞は「1987年、ブラックマンデー（世界的な株価大暴落）のときとよく似ている」と警告を発している新聞もあります。日本の方も、「日経平均13営業日連続上昇」ということで、「29年ぶりの歴代2位に並んだ」と。2万1448円52銭ということですが、これはどういう風に判断したらいいのでしょうか?

須田）基本的に日本の株価はアメリカの株価と連動していますから、「引きずられて上がってきた」というのが第1点。もう1点は、需給の面で言うと、公的資金です。特に日銀によるETF買い、あるいは年金資金の買い。これを強くしたのが作用しているという状況です。ですから、公的資金買いに、提灯がつき（有力投資家に便乗した売買のこと）、個人の買いが入って、株価が上がってきているというのが、実状ではないかと思います。

高嶋）アメリカはどういう理由ですか？

須田）これはいろいろ言われていますが、年初はトランプ･ラリー……トランプさんが大統領に就任したということで、さまざまな経済対策や規制緩和が行われ、「将来、非常に景気が良くなるのでは」ということで、株価が買われた。いまのアメリカは実体経済もいいですからね、好景気で、それと連動して株価が上がってきた。ただ、先ほどの「ブラック･マンデー」ですが、1987年当時のNYダウと現在のNYダウを比べてみると、株価が10倍以上になっている。これに対して、日本の株価はブラック･マンデー当時とほぼ変わっていないのが実態でして。個人的には、NYダウの場合はかなり銘柄が入れ替わっていて単純比較はできないですが、ニューヨークの株価は、完全なバブル状態に突入していると思います。

理屈では説明できない高騰で儲けるには、あえてバカになること

高嶋）ニューヨークはバブル状態に突入で、多少の心配があると？

須田）かなりの心配がありますね。

高嶋）かなりですか。FRBがいつも、「利上げをするのでは」といいながらも、なかなかやらないですよね。その辺、熱をはかっているのでしょうか？

須田）そうでしょうね。利上げをしてしまったら、株価に対して大きなショックを与えることになりますから。

高嶋）日本はどうなのですか？　こんな数字は、安倍さんは得意になって「アベノミクスの成果だ」みたいなことを言うと思いますが、実際はどうなのですか？

須田）いま、マーケット関係者の分析がどうなっているかというと、「理屈で上がっているわけではない」と。「この13連騰というのは、理屈で上がっているのではなく、何故上がっているのか、さっぱり分からない。見当が付かないから、怖くて買えない」というのが、ほとんどのマーケット関係者の素直な感想なのですよ。では、このマーケットで儲けるにはどうすればいいか？　「理屈を考えずにバカになって買わないと、このマーケットでは利益を上げることができない」と言われています。

“7”がつく年には株価が大暴落するジンクスがある

高嶋）これからスゴいAI時代が来ると言われていますが、いま株の売買も、ほとんどAIですよね。人間は腕組みして見ている。あれで、どんどんイケイケになって。

須田）そうですね。機械は「上がるから買う、買うから上がる、上がるから買う……」というのを繰り返しているだけですから、いずれ、それが梯子を外される可能性もあるかな、と。ただ、これは話半分に聴いて欲しいのですが、ブラック・マンデーは1987年。加えて、この“7”が付く年には、「アジア通貨危機(1997年)」とか、「サブプライム問題（2007年）」とか。1987年、97年、2007年……

高嶋）今年は2017年！

須田）そうなのですよ。だから、今年はその巡り合わせからすると、相当危険なのではないかな、と言われています。

高嶋ひでたけのあさラジ！
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