ブリを贈りスルメを贈る『嫁さんブリ』に『ブリ返し』?
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ブリにまつわる風習2つ
『嫁さんブリ』と『ブリ返し』
結婚した年のお歳暮に夫の家が妻の実家にブリを贈る『嫁さんブリ』
山陰地方には『嫁さんブリ』と『ブリ返し』という風習があるそうです。
これは結婚した最初の年のお歳暮に、旦那様の家が奥様のご実家に『ブリ』を贈る・・というものです。
その理由ですが、“嫁振りが良い”すなわち“お嫁さんの器量が良い”という意味があるそうです。
これが『嫁さんブリ』です。
ブリのお返しにスルメを贈る『ブリ返し』
そして頂いた『ブリ』のお返しとして、奥様のご実家が旦那様の家に『スルメ』を贈ります。
これが『ブリ返し』です。
お返しが『スルメ』の理由ですが、日持ちが良いことから“幸せが続く”という意味があるそうです。
さらに昔はお金のことを『お足』とも呼んでいましたが、イカの足は10本と、本数が多いですよネ。
そこで“金運に恵まれる”ということもあって、古くから『スルメ』は縁起物とされています。
『ブリの半身返し』
半身を妻の実家へお返しとして贈る『ブリの半身返し』
北陸にも似たような風習があって、その名も『ブリの半身返し』です。
こちらも結婚した最初の年のお歳暮に『ブリ』を贈りますが、『嫁さんブリ』とは反対で、奥様のご実家から嫁ぎ先に『ブリ』を贈ります。
頂いたお宅では、そのブリを三枚に下ろして、半身を奥様のご実家へお返しとして贈ります。
“お返しにブリの半身を贈る”ので『ブリの半身返し』です。
『ブリ』を旦那様の家に贈るのは、出世魚の『ブリ』のように旦那様にも出世して欲しい・・・という思いからだそうです。他にも九州にも同じように『ブリ』を贈る風習があるそうです。
■杏樹の感想
旬の美味しいブリを頂いてから、ブリの美味しさに目覚めまして(笑)放送でもお話しましたが、特に『ブリしゃぶ』と『かぶらずし』が大好きです。
ブリというと『照り焼き』とか『塩焼き』のイメージしかなかったので、『ブリしゃぶ』と『かぶらずし』を初めて頂いた時は、衝撃的でした。
それにしても旬のお魚って、本当に美味しいですよネ。
(2017/12/22放送分より)
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