雷鳴と一緒に強い風が吹き荒れる『ブリ起こし』

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雷鳴と一緒に強い風が吹き荒れる『ブリ起こし』

『ブリ』は回遊魚で、春から夏にかけては北海道付近まで北上して、秋の終わりから冬の初めにかけて南下します。この時期の『ブリ』は、北の日本海で身が引き締まっていて、さらに産卵を控えているため、脂がタップリのっています。そのため、同じ『ブリ』でも『寒ブリ』と呼ばれていて、特に北陸の富山湾で獲れる『寒ブリ』は有名です。

富山湾はその地形から“天然の生け簀”と呼ばれていて、そこに『寒ブリ』がたくさんやって来ます。富山県に『氷見(ひみ)』という所がありますが、この『氷見漁港』に水揚げされる『寒ブリ』は、その美味しさから『ひみ寒ブリ』というブランド名が付いています。

秋の終わりから冬の初めにかけて、富山湾など北陸では地響きのような雷鳴と一緒に、強い風が吹き荒れます。この激しい天気は『ブリ起こし』と呼ばれていて、この『ブリ起こし』とともに、ブリの漁が始まるとされています。

『ブリ』は、お刺し身や照り焼きなどがポピュラーな調理法ですが、“捨てるところがない魚”とも言われています。頭やカマの部分はそのまま焼いたり、大根と一緒に煮て『ブリ大根』として美味しく頂くことが出来ます。

また北陸の郷土料理に『かぶらずし』というのがありますが、これは塩漬けしたブリと、かぶら(カブ)を麹に漬けて発酵させたものです。また脂がのった『ブリ』をお湯にサッとくぐらせて、ポン酢で頂く『ブリしゃぶ』も人気です。

私は『ブリしゃぶ』も『かぶらずし』も大好きで、『ブリしゃぶ』を初めて頂いた時は、あまりの美味しさにずっと食べ続けていたい・・・と思いました。『かぶらずし』も大好きで、食べたくなるとお取り寄せしています。

(2017/12/19放送分より)

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