お餅と最高の組み合わせの意外なラーメンとは?

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【報道部畑中デスクの独り言】

早いもので正月も前半を過ぎました。食事もおせち料理、お雑煮から始まり、七草がゆ、鏡開きでおしるこを食す…そんな流れになります。とは言え、あべかわにしたり焼き餅にしたり、お餅を食す機会はまだまだ続きそうです。

お餅はご存知のように様々な食べ方がありますが、ある日めぐりあったこの食材との組み合わせは私によって「至高」のものでした。それは…?

チキンラーメン!

略して「チキラー」、言わずと知れたインスタントラーメンの“老舗”です。1958年に発売されたチキンラーメンは、麺を油で揚げて乾燥させる「瞬間油熱乾燥法」を採用した画期的な商品でした。現在のインスタントラーメンは袋麺、カップ麺を合わせると星の数ほどありますが、その原点はチキンラーメンにあると言って過言ではありません。その「生みの親」…日清食品の創業者、安藤百福氏はいまから11年前の2007年1月5日、96歳の人生に幕を下ろします。当時、このニュースをニッポン放送でお伝えしたことを覚えていますが、百福氏は毎日昼には欠かさずチキンラーメンを食し、亡くなる1日前も仕事始めの訓示の後、「餅入りチキンラーメン」を食していたそうです。

そのニュースの後、私は自宅で「餅入りチキンラーメン」をさっそく試してみました。これが…

い…いける!

チキンラーメンについては、様々な食べ方を提案するレシピが多くのサイトに掲載されています。CMでおなじみの、溶き卵を別にした「つけ麺風」の食べ方、スープと麺を別にし、麺に卵、こしょう、ベーコンなどを加えた「カルボナーラ風」など…私もいくつか試したことがあります。中でも餅入りチキンラーメン、チキンエキスのスープと餅の相性は素晴らしい! どんぶりに入れたチキンラーメンに湯を注ぎ、生卵を落とすという“定番”を凌駕している…私はそう思いました。

日清食品のHPによると、現在のチキンラーメンは普通の袋麺に加えて、ミニなど少量のもの、カップ麺となった「どんぶり」、鶏白湯、ラーメンの域を超えた「お好み焼」「ぶっこみ飯」「炒飯風おにぎり」などのラインナップ。過去には実際に餅の入った「プラス杵つきもち」という商品もありました。このほか「みそ」「とんこつ」、黒いパッケージの「焼チキン」=やきそばも。そんな様々なバリエーションがありましたが、現在のラインナップは、オリジナルを中心にシンプルな品ぞろえになっているようです。実は我々、消費者自身が様々なレシピにチャレンジし、育てていく…これぞチキンラーメンの最大の醍醐味と言えるのかもしれません。

カメラや自動車、パソコンなどの電化製品、飛行機など、工業製品に対して「名機」「名車」という言葉がよく使われます。性能が優れているだけでなく、素性が良くて消費者が思い思いのアレンジ、改造を施して育てることができるのも「名機」「名車」の条件であると思いますが、そういう意味ではチキンラーメンもこの条件を備えた「名機」ならぬ「名食」と言えるでしょう。

「すぐおいしい、すごくおいしい♪」…チキンラーメンは決して高級な食品ではありませんし(いや、高級品になってはいけません!)、餅入りの麺はほかにもあるかもしれません。しかし、チキラーには日本の食生活に革命を起こした安藤百福氏の熱い“ドラマ”が詰まっていると思います。そのドラマについては様々な著書もあり詳しくは記しませんが、その百福氏が生涯を閉じた正月、チキンラーメンに生卵、これに餅を入れて食すのが、私の正月後半のささやかな楽しみなのです。

日清のチキンラーメン、奇しくも今年で発売60周年“還暦”を迎えます。

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