平昌五輪~北朝鮮がナンバー2・金永南氏を派遣する本当の理由とは?
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2/6(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
文在寅大統領の面子は立つ
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
朝鮮半島友好ムードが注目される平昌五輪、北朝鮮がナンバー2を派遣
開幕目前の平昌オリンピック。朝鮮半島の友好ムードがクローズアップされる中、北朝鮮はナンバー2の金永南氏を平昌へ派遣すると発表した。北朝鮮の平昌五輪に対する本当の思惑はどこにあるのだろうか。
高嶋)3日後に迫った平昌オリンピックですが、やたらと北朝鮮との問題がクローズアップされていますね。
富坂)それ一色ですよね。
高嶋)それもICBMというようなことではなく、朝鮮半島友好ムードで文在寅大統領の意向が色濃く反映されています。今日の報道では北の方も金永南さんという、序列2位をオリンピックの時に韓国を訪問させるとありました。この辺の北の思惑というのはどのような感じですか?
富坂)季節として融和を前面に出してくる、そこにアクセルを踏んで来てる時ですよね。仁川アジア大会のときと一緒で、サプライズ的に大物を出してくるという北のやり方です。このぐらいの大物が来るのではないかと言われてるところでそれを飛び越えて出してくるというのはその時もやりました。
我々はつい核ミサイル開発の流れで見てしましますが、それとはちょっと違う角度で見た方が良いかなと思います。世界の目が集まるオリンピックという場なので。そこではそこの思惑を北朝鮮は出してくるわけです。
ここで南北祝って出してくるというのは、世界的な広報という意味では大事なことになるわけです。そういうことをきっちり分けてやってきてるというのは見えますね。五輪による北朝鮮と韓国の友好ムードは外交的には成功~日本のために本当に得になることは何なのか
高嶋)文在寅大統領が北ばかり向いて、飛んで火に入る夏の虫みたいで。それで北側が時々ジャブでちょっかい出してくるじゃないですか。そうするとそれに対して何というか腰が弱いというか。オリンピックをやらなきゃいけないわけなので。だんだん北の要求をのんでしまう。今度万景峰号も連れてくということですが、どういう経緯なんですかね。
富坂)経緯というか多分浮いてるのだと思います(笑)。本来は北と新潟を行き来していたものですが、もうできないので空いてる船です。だから使うということだと私は思います。
それにしてもこれで文大統領の面子も立つわけです。我々から見ると、どうなのかなというのはありますが。ただ世界的に見ると朝鮮半島のニュースはこればかりになってますよね。だからそういう意味では外交的には実は存在感は増してるわけです。高嶋)南北の統一旗を掲げながら入場行進するわけでしょ。それでアイスホッケーの女子なんかは北の選手も入って。朝鮮半島代表チームになる。日本のチームともやるんですよね。今からもう割れんばかりの応援風景が見えるようですね。北の美女軍団も入ってね。
富坂)全部そこに持ってかれるって感じですよね。昨日ですか、スウェーデンとやってましたよね。負けてましたけど。競技で勝つというよりも付属品ですごい注目を浴びるわけですよね。
高嶋)だけど統一旗に竹島が印刷されてました。昨日菅さんが抗議したって言ってましたが。ああいうところで悪さをするんですね。
富坂)それは、金正恩政権を取り除きたい日本としては、もう1つその後のことを考えておかなくてはいけないという良い教訓じゃないかなと私は思います。統一されたのはそういうことですよ。だから我々の選択として日本の得になることは何なのかということをもっと見極めていかなければいけないところなのです。
高嶋)確かに北と南、政治体制違いますが、同族意識が如実に目立つシーンというのも多いですよね。
富坂)ありますね。
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