意外と歴史の浅いハクサイ 丸くないハクサイって?

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意外と歴史の浅いハクサイ 丸くないハクサイって?

ハクサイの原産地を『地中海沿岸』とする説があります。但し、この地域ではハクサイをほとんど栽培していなかったそうです。それとは別に、古代中国の北部で栽培されていたカブの仲間が、チンゲンサイの仲間と交配して、“葉っぱを巻かない・丸くならないタイプ”のハクサイが誕生しました。そんなところから、ハクサイの原産地を『中国』とする説が一般的だそうです。

その後、17世紀以降の『清』の時代に“丸くなるタイプのハクサイ・結球(けっきゅう)ハクサイ”が生まれたといわれています。そんなハクサイが日本に伝わったのは、明治時代になってからです。

1875年(明治8年)、『東京博覧会』に中国からハクサイが出展されたのをキッカケに、日本にハクサイが伝わりました。この時、出展されたハクサイは『山東(さんとう)ハクサイ』という品種でした。中国の山東省(さんとうしょう)から伝わったので、この名前が付いています。

この『山東ハクサイ』ですが、葉っぱが大きくて上の部分が丸くならないタイプのハクサイです。現在では『山東菜(さんとうさい)』や『山東菜(さんとうな)』の名前で呼ばれています。

そんなハクサイが日本でも栽培されるようになったのは、明治時代の後半で、広く普及したのは大正時代になってからです。ハクサイは古くから日本にあったと思われがちですが、歴史は意外に浅いことになります。

(2018/1/30放送分より)

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