14年ぶりの隕石発見 日本と隕石はながーいお付き合い⁉

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鉄隕石 三津村勝征

見つけた「鉄隕石」を手にする三津村勝征さん=2018年3月1日午後、岐阜市 写真提供:共同通信社

今月1日、14年ぶりに国内で隕石が発見されたというニュースがありました。皆さんはご存知でしょうか。例の改ざん問題で埋もれてしまったかも…。実はその発見された隕石は「鉄隕石」という種類で、世界で発見された約5万8,000個の隕石の中でも、わずか数%しか確認されていない貴重な隕石で、日本では初めて確認されたタイプなんだとか。詳しくはわかりませんが、隕石を発見するなんて嬉しいですよね。

発見されたのは岐阜市長良。2012年に畑作業をしていた男性が偶然鉄の塊を発見。少し重いけど綺麗だったので、そのまま家に持ち帰り、室内で飾っていたそうです。それから5年が過ぎた去年6月、新聞でたまたま隕石の話題が出ていて、その写真を見たら「家にある石と似ている…」となって男性は博物館に塊を持参。その後、分析が行われて本物の隕石であることがわかったそうです。世の中、何があるかわかりませんよねぇ。

この「長良隕石」と名付けられた隕石、現在は岐阜市博物館で展示中。そのまま放置していたら ただの鉄の塊で終わっていたわけですから、鉄の塊を拾った人も意外な発見をしたものです。

これまでに確認されている日本の隕石は、長良隕石を含めて51個。発見の経緯には様々なケースがあって、例えば2003年発見された「広島隕石」の場合、企業の倉庫で雨漏りがするので、おかしいなと思ったら天井に穴が開いていて、床には石が落ちていた。そこで「隕石が落ちたんだ」とピンときたそうです。人に当たらず良かった…。

また隕石の話題では、去年、江戸時代に東京・八王子に落下したとされる、日本最大の隕石「八王子隕石」が注目されました。八王子隕石は、江戸時代の文献に目撃情報や落下場所が数多く登場しているのに現物が残っていないと言われる「幻の隕石」。去年、唯一の可能性と言われていた京都に残されていた隕石のカケラが最近の技術で分析されたんですが、これが残念ながら確証までは至らず。今後も調査が続けられるそうで、関係者は情報収集や現物の提供を求めています。

ちなみに日本には、世界最古とされる隕石が存在しています(諸説あり)。福岡県直方市の「須賀神社」に奉納されている「直方隕石」です。直方隕石は861年、平安時代に落下したとされています。もしかしたら、日本と隕石はながーいお付き合いなのかもしれませんね。

皆さんも、もしかしたら すぐ近くに隕石があるかもしれませんよ。

3月22日 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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