団塊世代諸君、人生はこれからだ!『終わった人』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第426回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、6月9日公開の『終わった人』を掘り起こします。


舘ひろしが“情けない男”に挑戦?! 笑って泣ける人間喜劇


定年って生前葬だな…。この衝撃的な書き出しで始まり、大反響を呼んだベストセラー小説「終わった人」。数々のドラマ脚本を手がけ、ヒット作を世に送り出してきた内館牧子が、シニア世代の今日的な問題をシリアスかつユーモラスに描いた定年小説の決定版が、満を持して映画になりました。

日本はいま、4人に1人が65歳以上という超高齢化社会。定年を迎え第二の人生と向き合っていく高齢者の実態と夫婦・家族の在り方を、心温まるコメディとして描かれています。


大手銀行の出世コースから外れ、子会社に出向させられたまま定年を迎えた田代壮介。これまでたいした趣味も夢も持たず、仕事一筋だった彼は、家にいても何もすることがなく、途方に暮れる毎日。美容師として忙しく働く妻・千草にグチをこぼしては距離を置かれ、千草もまた、かつての輝きを失った夫と向き合えずにいた。

そんななか、勉強のために訪れたカルチャーセンターで出会った女性と恋の予感が。さらに、スポーツジムで知り合ったIT企業社長との出会いによって、“終わった人”壮介の運命の歯車が回り始める…。

世間から“終わった人”の烙印を押されてしまう主人公・田代壮介を演じるのは、舘ひろし。「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズで魅せるダンディな姿は封印し、“情けない男”をコミカルに演じています。

一方、壮介の妻・千草を演じるのは黒木瞳。共演には広末涼子、臼田あさ美、今井翼、ベンガル、清水ミチコ、温水洋一、高畑淳子、田口トモロヲ、笹野高史といったバラエティ豊かなキャスト陣が顔を揃え、賑やかに作品世界を盛り上げます。

メガホンを取ったのは、本作がコメディ初挑戦となる中田秀夫監督。『リング』シリーズや『仄暗い水の底から』などホラー映画の巨匠が描く喜劇の世界は、味わい深く温かなユーモアにあふれています。


タイトルの『終わった人』とは裏腹に、実は「人生はこれからだ!」という前向きなメッセージが込められている本作。

恋も仕事も、成功したり失敗したり、いろんなコトがあるのが人生。ひょっとしたら、この映画は“あなたの”映画かもしれません。


終わった人
2018年6月9日から全国ロードショー
監督:中田秀夫 脚本:根本ノンジ
原作:内館牧子「終わった人」(講談社刊)
主題歌:今井美樹「あなたはあなたのままでいい」
出演:舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井翼、ベンガル、清水ミチコ、温水洋一、高畑淳子、岩崎加根子、渡辺哲、田口トモロヲ、笹野高史 ほか
©2018「終わった人」製作委員会
公式サイト http://www.owattahito.jp/

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