農薬を使わずに害虫駆除する「天敵昆虫」の研究者はどんな1日を送っているのか

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農研機構の日本典秀が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。天敵昆虫の研究者である日本氏の1日を語った。

黒木)今週のゲストは天敵昆虫の研究をされています、農研機構の日本典秀さんです。野菜や果物を害虫から守る天敵昆虫。その研究者としてどんな1日を送っているのですか?

日本)まず、実験材料に使う虫を飼育しなければならない。毎週その餌やりが必要です。餌をやるために、「餌になる害虫」を育てなければいけない。そして、その害虫を育てるには「害虫が付く作物」が必要になる。つまり3段階で育てなければいけないのです。害虫の飼育をするのが、まず1つですね。

黒木)それは日々やっていらっしゃるのですか?

日本)いまはパートさんにもお願いをしていますが、若い頃は自分でやっていました。

黒木)農作物も作っている?

日本)自分でハウス内でトマト栽培して、そこから害虫の好きな葉を持ってきて、害虫を見つけます。普通の農家さんの場合は、害虫が出てから天敵を使いますが、我々の場合は試験ですから、わざわざ害虫を入れたりします。「過酷な状況でも、確実にこの天敵昆虫は効く」というデータを出すための試験です。

黒木)どういった部分で苦労されていますか?

日本)毎年気候が違うのです。暑かったり、寒かったり、梅雨が多かったり少なかったり。すると、虫も同じように出てくれないのです。
わざわざ害虫を自分で入れていますが、それでもやはり、同じ5月1日に入れて同じように増えるわけではなく、年によって変わります。

黒木)自然が相手ということですね。

日本)でも、それをクリアしなければいけません。実際の農家さんはもっと様々な状況で使われるわけですから。いろいろな状況に対応できる技術にしていかないと、みなさんに使って貰えるものにはなりません。そのようなところも踏まえつつ、いろいろと試験をしています。


日本典秀/農研機構・中央農業研究センター

京都大学大学院・修士課程を修了後、農業生物資源研究所などを経て、「農研機構 中央農業研究センター 生物的防除グループ」に所属。
野菜や果物につく害虫を、タバコカスミカメという「天敵昆虫」を使って防除するという新しい研究を行っている研究者。

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