日本で西洋式の『灯台』ができたのは、幕末に結んだ条約のため
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灯台は“海の道しるべ”です。船の位置を正しく知って、安全に航海するための“海の道しるべ”を『航路標識』といいます。
航海のとき、港に向かうための目印となる『航路標識』の代表が灯台です。
現在、日本には3,000以上もの数の灯台があります。
灯台は港の入口や岬、島といった場所に建てられていて、主に灯りを使って、海を渡る船にその存在を知らせています。
それによって自分の船がいま、どの辺りにいるのか? 進んでいる方向は間違っていないか? といった大切な情報を伝える役割を果たしています。
遥か昔、人々は魚を捕るときや物を運んだりするとき、丸太船や、いかだに乗って海に出ていました。
その行き帰りの際、目印にしていたのが、特徴ある山の形や大きな木などでした。
その後、船が大きくなって、遠くへも出かけるようになると山や木といった自然のモノよりも、もっと確実な目印が必要でした。
そこで岬や島の上に、石などで塔を建てて、焚き火や煙を上げて船の目標とすることを考えました。これが灯台の始まりだそうです。
現在、日本にある西洋式の灯台ですが、これは幕末の時代、アメリカやイギリス、フランス、オランダと結んだ条約のなかで、灯台などを建てる約束をしたことが始まりです。
こうして明治時代になると、日本でも西洋式の灯台が誕生します。
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