移動販売の先駆け「棒手売」~資格なしで誰でも簡単に始められた

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「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて耳より情報を紹介する。今回は、成田ゆめ牧場から「ゆめこちゃんのキッチンカー」の話題だ。

移動販売、キッチンカー…「移動して物を売る」という文化は、日本に古くから根づいているものですよね。
人によっては生活と切っても切り離せない存在となっていることも多いでしょう。

そんな移動販売の歴史ですが、古くは「振売(ふりうり)」、「棒手売(ぼてふり)」と呼ばれるものがありました。
よくイメージするのは、軽装の男性が桶のような容器を棒の先に紐でぶら下げ、肩に担いでいるような図ですね。

棒手売の最盛期は江戸時代と言われています。江戸の街は当時、最大級の人口密度を誇っており、賑わっている反面、食糧事情はひっ迫していました。
そのため大量の食料品を供給しなければならず、流通システムも巨大化、複雑化して行きました。その末端を支えていたのが「棒手売」だったと言います。

この棒手売、資格が無いと物が売れない現在と違い、基本的に誰でも簡単に始めることができたそうです。
食品を扱いつつも、技術や知識不要、店を構える権利も不要…。いまの私たちから思うと相当のリスクも伴いそうですが、逆に言えばそれだけ、当時の江戸の食糧事情は追い詰められていたのかも知れませんね。

「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉通り、江戸では火事が頻発していました。そのため、棒手売は基本的に火気のあるものは持ち歩かなかったそうです。
鮮魚や野菜、豆腐などはもちろん、有名な金魚売りや、ときには再生紙まで売り歩く者もいたとのこと。人によっては訪問買い取りまでしていたと言うので驚きです。

現在に至る移動販売やキッチンカーは、そういった末端を担った人々の経験があり、今日の技術に発展したのかもしれませんね。

移動販売の先駆け「棒手売」~資格なしで誰でも簡単に始められた
さて、秋も深まりつつある今日この頃、成田ゆめ牧場にとんでもない乗り物が誕生したんです。
その名も「ゆめこちゃんのキッチンカー」

「ゆめこちゃん」とは成田ゆめ牧場のマスコットキャラクター。
「ゆめこちゃんのキッチンカー」と言うと、キャラクターが印刷された車を想像しますよね?
いままで平面のイラストだったゆめこちゃんが、マルっと可愛く立体化した巨大キッチンカーなんです。勿論、耳も角も尻尾も3D!

今後、しばしば牧場を脱走して旅に出る予定。つまり街の道路や高速を駆ける巨大牛に出会ってしまう可能性あり。
顔が後ろ向きなので、後続の車から見ると巨大なゆめこちゃんフェイスが目の前に!

近くは11月30日から幕張メッセで開催される「東京コミックコンベンション」に、さらに1月にはなんと東京ドーム内に放牧される予定。
首都高を疾走する牛…。ビックリ事故に要注意ですね。

ぜひ「ゆめこちゃんのキッチンカー」で検索してくださいね!

成田ゆめ牧場「ゆめこちゃんのキッチンカー」
11月・12月のゆめこちゃんスケジュール
■11月30日(金)~12月2日(日)
車アイコン東京コミックコンベンション ゆめこちゃん出動!
時間:10時~18時(最終日は17時閉場)
会場:幕張メッセ ホール9~11

自家製ジェラートの販売をいたします。
※入場には入場券が必要です。
※当日、販売商品が変更になる場合もございます。ご了承ください。
詳しくはこちら

【ハロー千葉】

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