映像のゴミや音飛びは他の部分を持って来る!「デジタルリマスター」

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「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて耳より情報を紹介する。今回は、小湊鉄道から「牛久シネマパラダイス」の話題だ。
映像のゴミや音飛びは他の部分を持って来る!「デジタルリマスター」
近年、よく耳にする「デジタルリマスター」。CDや映像作品として商品を手にする機会も多いのではないでしょうか。
「何となくキレイになっている」…というイメージはあるものの、そもそもデジタルリマスターとは、どんなことをするのでしょう?
今回は、映像作品のデジタルリマスターについて調べてみました。

まず、デジタルリマスターされる作品は、古いものが多いです。そのためフィルムやテープなどの保存状態が悪かったり、キズや色あせがあったりもします。同じように、音声もノイズが入っていたり、音が飛んでいる場合もあります。

それらの修復をする際に、記録されている映像などをデジタルデータに変換します。すでにデジタルデータになっている場合は、この過程はいらないそうです。
一旦デジタルデータにしてからマスタリング作業を行う、という意味で「デジタルリマスター」なのだそうです。

そうして変換したデジタルデータから、作業が始まります。
修復は、映像に写り込んでしまったゴミ・汚れなどの除去や、音声データを補完したりします。機械で修復できる部分もありますが、細かいところは手作業だそうです。映像の1フレームごとに修復するとなれば、莫大な時間がかかります。
作品によっては、何年もかけてやっと完成するものもあるのだとか。

加えて、たとえば映像のゴミ取りをした場合、その部分の映像は除去されてしまいます。そのため、前後のフレームなどから同じ部分の映像を持ってきて、貼付け作業をするのだそうです。
音源も、音が飛んでしまった場合は、似たような音を映像のなかから拾って、飛んだ部分に埋め込むのだとか…。考えるだけで気の遠くなるような作業ですよね。

その他にも、画面のブレをなくしたり、明るさを一定にしたりと、やることがたくさん。そして、ただキレイにするだけ、彩度を上げるだけがデジタルリマスターではありません。
往年の作品ファンなどは「オリジナルの良さ」を求める方もいて、「現代的な美しさ」と「オリジナル映像の良さ」のなかで、両立が大変なのだとか。

美術画の修復なども、当時使われていた絵の具にできるだけ近づけたり、紙の質感を寄せたりすることがありますよね。
自分の感性だけでなく、生み出した作者の生きた時代・ポリシーまで考慮しなければいけない修復技術。そのおかげで私たちは美しい映像を楽しめると思うと、本当にありがたいですよね。

映像のゴミや音飛びは他の部分を持って来る!「デジタルリマスター」
今回は、小湊鉄道から「牛久シネマパラダイス」のご案内です。
全国を旅する移動映画館、あの「キノ・イグルー」が、小湊鉄道沿線にやって来ます。

世界各国のショートフィルムやアニメ、CM、ミュージックビデオなどのなかから、会場の雰囲気に合わせ、「キノ・イグルー」の有坂さんが即興で選び、わかりやすく解説していく唯一無二・DJスタイルの上映会です。

会場は、千葉県立 市原高校の体育館。小湊鉄道「上総牛久駅」より徒歩10分です。
ノスタルジックな気分に浸れる環境で、観た事もないようなショートフィルムを解説付きでお楽しみ下さい。

入場料は500円。開場時間は午後4時・上映開始は午後5時です。
体育館の外にはキッチンカーも登場し、色々な軽食も用意されています。

チケット購入は 0436-21-3133 まで。
合わせて小湊鉄道ホームページもご覧下さい。

牛久シネマパラダイス
日時:12月1日(土)
16:00開場 17:00開演〜19:00終了
場所:県立市原高校・体育館(小湊鐵道上総牛久駅より徒歩10分)
入場料:500円(チケット購入はホームページか、下記電話番号まで)
電話:0436-21-3133 小湊鉄道総務部 石川・白木
※受付時間:平日9:00〜17:30
詳しくはこちら

【ハロー千葉】

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