東京・青山の複合施設「スパイラル」~誕生して今年で34年

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、複合文化施設「スパイラル」館長・小林裕幸が出演。スパイラルのコンセプトとその歴史について語った。

東京・青山の複合施設「スパイラル」~誕生して今年で34年
黒木)今週のゲストは東京・青山にある複合文化施設「スパイラル」の館長、小林裕幸さんです。「スパイラル」は複合施設だから、先日はドラマの制作発表で伺いました。
「スパイラル」がどんな施設なのか簡単に説明してください。

小林)「スパイラル」は1985年に誕生し、今年で34年を迎えます。かなり経つのですが、ご存知ない方もいらっしゃいます。地下1階にレストランがあって、1階にはカフェ併設のギャラリー、2階は生活雑貨のショップと多目的ホールがあります。地下1階から9階までで構成されている「生活とアート」をコンセプトにした複合文化施設です。

黒木)私が1985年に宝塚を辞めて、そのときにワコールの社長の塚本幸一さんがこれを建てられたということで、86年に見学しました。

小林)ありがとうございます。初代館長が塚本能交でして、僕が9代目になります。

黒木)アートとの融合とは、どういったことなのでしょうか?

小林)私たちが自主事業でやっているのは、コンテンポラリーアートやコンテンポラリーダンスを紹介するようなことですが、それだけではなくてファインアートや雑貨までかなりのジャンル、カテゴリーで我々はアート文化を扱っているということなのです。

黒木)表立って宣伝して行くようなことでもない雰囲気もありますよね。

小林)そうですね。実際僕たちは、広告宣伝費は一切使っていません。普通に考えると商業施設、商業ビルは広告宣伝費をきちんと使って、雑誌などのメディアで広告宣伝をすると思うのですが、我々はどちらかと言うと自主発信している展覧会やイベント、パフォーマンスがPRに繋がるという考え方でやっています。

黒木)アートを発信して行く、ということになるわけですね。

小林)自主事業だけでなく、協力させていただく企画や、お借りしてやるイベントも含めて、「スパイラル」全館で700から1,000本くらいのイベントが年間を通して行われています。開館当初は芸術監督制度を敷いたり、日本の民間ホールでは初めてだと思うのですが、有識者の方やオピニオンリーダーの方の力もお借りしていました。佐藤信さんや蜷川幸雄さんに芸術監督をお願いして、世の中に知られているような人たちに「スパイラル」を認知していただくような活動もして来ました。

東京・青山の複合施設「スパイラル」~誕生して今年で34年
小林裕幸/ 複合文化施設「スパイラル」館長 

■1959年生まれ。
■早稲田大学卒業後、セゾングループの飲食関連企業を経て、1989年、東京・青山「スパイラル」のプロデュース事業部プロデューサーに就任。
■館内のアート・ファッション・舞台・映画・音楽など多岐にわたるジャンルのプロデュースに携わり、外部では施設コンサルティングやアートプロジェクトも手掛けている。

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