日本の冷凍食品は64年“東京オリンピック”で発展
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冷凍食品の歴史
日本で冷凍食品が広まったワケ
初めての冷凍食品は『イチゴ』
1931年(昭和6年)、日本初の一般向けの冷凍食品が大阪の百貨店で販売されました。
『イチゴシャーベー』という商品で、冷凍したイチゴです。
注目のきっかけは東京オリンピック
その後、冷凍食品に注目が集まるようになったのは、1964年(昭和39年)のことです。
この年、東京オリンピックが開催されましたが、頭を悩ませたのが選手村の食事に使う食材の確保でした。
約7,000人もの選手の食事ですから、膨大な量です。
それだけの食材を大会期間中に1度に購入してしまうと、庶民の生活を直撃してしまう恐れがありました。
そこで思いついたのが“冷凍された食材を使う”。
様々な食材を冷凍することで、長期の保存が可能になりました。
ところが、自然解凍させた食材を使った料理は食感が失われたり、水っぽくなったりして、とても満足できる水準ではなかったそうです。
再び頭を悩ませていると、“自然解凍ではなく、熱湯で解凍してみてはどうか?”という意見が出されました。そして実際にやってみたところ、満足できる料理が作れたそうです。
こうして選手村の食事に様々な冷凍食品が利用されましたが、選手の皆さんからはとても好評だったそうです。
これをキッカケに、ホテルやレストランでも冷凍食品が利用されるようになって、急速に広まって行きました。
その後、冷凍食品はどんどん進化して行き、1999年には自然解凍で食べることができる“調理冷凍食品”が発売されました。
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