アートのある生活は心を豊かにする

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、複合文化施設「スパイラル」館長・小林裕幸が出演。生活のなかにアートがある大切さについて語った。


黒木)今週のゲストは東京・青山にある複合文化施設「スパイラル」の館長、小林裕幸さんです。小林さんの子供の頃は、アートに触れる機会が多かったのですか?

小林)実家が映画館をやっていまして、小さなときから映画にずっと触れていました。その映画には美術の方も衣装の方も、いろいろな方がいらっしゃいます。それを1カット1カットじっくりと観ていましたので、そういったことが幼少期から自分のなかに染み付いているのかなと思っています。

黒木)アートは平和の象徴だとおっしゃいましたが、アートがあるということは豊かなことですよね。

小林)心の豊かさだと思うのです。作品自体が高いとか安いとかではなくて、その人にとってそれをどう感じるかが大事です。生活に1つの作品があることで生活に彩りが加えられたり、気持ちが豊かになります。もう1つは多面的にいろいろなことを見られるようになることが、アート作品の大事なところです。

黒木)多面的に見える?

小林)アーティストが持っている感性を感じることによって、ものの見方が1つだったものが、いろいろな見方に感じることができると言ったら良いのでしょうか。アーティストは非常に多様性がある。いまはジェンダーの問題など様々なことが言われていて、それが身近なところにあることで多面的に捉えられるようになります。それが大切なことだと思います。

黒木)やはり感性が磨かれることにつながって行くのですね。

小林)あまり難しく考えないで、それがあることで何かを感じると思います。自分の気に入ったもので良いのですが、それが家にあるだけで何か違ったことを感じる。

黒木)お写真の館長部屋、ここにあるのは絵ですか? 写真?

小林)それは「スパイラル」全体の写真と、もう1つは槇文彦先生のところでお作りになった「スパイラル」のもともとのコンセプトのコラージュです。

黒木)小林さんのお部屋にはどういった絵が掛かっているのだろう、と興味を持ってお聞きしたのですが、これがコンセプトなんだ。だけど30数年前に、よくそんなアート作品を作りましたね。

小林)創業者の思いもあるのでしょうが、当時は文化の企業化と、企業の文化化をテーマにして「スパイラル」を作りました。34年経ちましたけれども、いままさにそれが問われている時代だと思うのです。企業の文化。

黒木)先駆けですね。

小林)いままさに企業そのものが社会性を持たなければいけない時代だと思います。企業のものづくりや考え方そのものにアート的な感性が必要な時代になっています。確かに先駆けだったかもしれませんが、その思いを持ちながら34年運営しています。 


小林裕幸/ 複合文化施設「スパイラル」館長

■1959年生まれ。
■早稲田大学卒業後、セゾングループの飲食関連企業を経て、1989年、東京・青山「スパイラル」のプロデュース事業部プロデューサーに就任。
■館内のアート・ファッション・舞台・映画・音楽など多岐にわたるジャンルのプロデュースに携わり、外部では施設コンサルティングやアートプロジェクトも手掛けている。

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