日本の薬剤師は明治維新によって誕生
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「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(3月31日放送)では、日本薬剤師会の山本信夫会長が出演。薬局の役割について語った。
淵澤)山本会長は日本初の調剤専門薬局を創った、水野睦郎先生から薬剤師のイロハを教わったそうですね。
山本)いまならごく当たり前なのだろうと思いますが、1975年頃に、コンピューターで患者さんの管理を始めた方です。いまの走りの走りですね。
自見)まさに先駆的な取り組みを40年以上前にされていたということですね。そもそも薬剤師というお仕事は、明治時代には「町の科学者」と呼ばれていたそうですね。
山本)もともと日本にない仕事でした。明治維新のときに、政府がヨーロッパからいろいろな文化を輸入します。日本でそれまであった医療制度ではなく、ヨーロッパ型の医療制度を定着させたわけです。
自見)現在、日本には何人ぐらいの薬剤師さんがいらっしゃるのですか?
山本)2年に1度、届け出をすることになっていて、昨年の調査ですとおよそ32万人です。
淵澤)2016年から「かかりつけ薬剤師・薬局」の制度がスタートしましたね。
山本)制度とまでは行っていないのですが、医師の方が「かかりつけ医制度をすすめるぞ!」とお話になっていて、同じように薬剤師も「かかりつけ薬局」と言っていました。しかし薬局が何かするというわけではないので、「かかりつけ薬剤師・薬局」という名称にしました。みなさんから信頼していただき、いつもこの薬局に行くぞ、という意味での「かかりつけ薬剤師・薬局」です。
淵澤)また「健康サポート薬局」というものもあるそうですが、どのような薬局のことなのですか?
山本)平成27年に厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン」という、これからの薬局はどうして行くべきなのか、その方針を示したときにできたものです。患者さんにとって、また地域の方にとっての健康をサポートしますよ、何でも聞いてください、という仕組みを名前として導入しました。
もともと「かかりつけ薬剤師・薬局」も「健康サポート薬局」も、普段、薬剤師がやっていることを言葉で表現しているだけなので、患者さんご自身が「いい薬局」と思っている所に行っていただければ大丈夫です。薬剤師はみな、まじめですので。
すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 6:04-6:13
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)