憲法改正~「みんなの党」復活で参院発議まであと“2”

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月14日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。憲法改正の今後について解説した。

憲法改正~「みんなの党」復活で参院発議まであと“2”

【政治 安倍晋三首相会見】会見にのぞむ安倍晋三首相=2019年7月22日午後、東京・永田町の自民党本部 写真提供:産経新聞社

安倍総理が憲法改正の議論を本格的に進めると墓前に報告

 

安倍総理)自民党立党以来の最大の課題である憲法について、国会において憲法の議論をいよいよ本格的に進めて行くときを迎えていると報告いたしました。

 

安倍総理は13日、地元山口県で父の安倍晋太郎元外務大臣の墓参りに訪れ、憲法改正の議論について、進めて行くべきときを迎えていると墓前に報告したことを明らかにした。また、7月の参院選の結果についても報告し、国民の負託に力強く応えて行かなければならないとも話している。

飯田)総理は、12日から山口県に帰省している最中。12日が祖父である岸信介元総理の三十三回忌法要に参列し、13日はお父様のお墓参りに行かれたということです。本日14日に帰京するとのことです。憲法改正ですが、臨時国会は10月からとも言われています。

高橋)そうですね。10月くらいから臨時国会なのですけれども、この間の選挙は一応、憲法改正と消費増税を掲げていました。自民党はそんなに勝ってはいないけれど、負けていないということで、民意を得たというのが安倍さんの立場なのですよね。

飯田)参院は自民党がかなり減らすのではないか、ということも言われていましたが。

高橋)そんなに減りませんでしたね。参院だと、自民党と公明党と維新を合算するといい数字で、それにプラス4すると3分の2なのです。だからその4人がどうなのかというところになります。「みんなの党」が復活して、「NHKから国民を守る党」と一緒になって会派を作りましたが、あそこはNHK以外の話にはすべて多数に従うという政策なので、多数に従うと憲法改正になります。そうすると4人のうち2人は確実になって、あと2人もいるような感じはするのですよ。だから安倍さんは、このように憲法改正について議論しようと言っているのではないかと思います。

飯田)その辺は無所属の人もそうだし、国民民主党のなかにも憲法改正に前向きな人もいるし。

高橋)玉木さんがそうだったのですが、財務省の後輩ですけれど、この間会ったときは憲法改正についていいようなことを言っていました。それがどこかに出てしまったら、次の日にすぐにひっくり返してしまって、よくわからないですね。

飯田)あれは言い過ぎだったと言ったとか。

高橋)議論をいまになって拒否するのは難しいと思いますけれどね。意見は違うけれど、議論はするというのが普通です。議論もしないというのは珍しいパターンですよね。

憲法改正~「みんなの党」復活で参院発議まであと“2”

立憲民主党の言う国民投票に関してのルールは10年以上前に通った法律

飯田)世論調査などを見ても、憲法改正そのものに関しては賛否両論ありますし、条文ごとに賛否もあると思いますけれども、議論はするべきだという意見は半分を超えています。

高橋)議論しないと先に行けないですしね。発議した後は実際に国民投票もあるわけですから。意見を表明する場はいくらでもあるので、議論しないと何が争点なのかよく分からないではないですか。

飯田)立憲民主党は憲法そのものの議論より前に、国民投票に関してのルールが定まっていないではないかと。例えばCMの秒数制限とか、そういうところをまずやるべきだと言っていますけれども。

高橋)この国民投票は、私が政権にいた10年以上昔に法律を通したのですよね。第一次安倍政権のときだったのですけれど。法律を通した後でそれに不備があると言うのは、10年以上も経っているのにどうなってしまっているのですかね。

飯田)あのときなぜ議論しなかったという話ですね。

高橋)10年も何も議論しなかった。法律が通ったのは10年以上昔で、12~13年前ですよね。

飯田)いままで何も言って来なかったのに、ここに来てというのは。

高橋)おかしいですよね。はっきり言えば、そんなもの運用で何とかなる話ですしね。それをネタに議論したくないというのは、そんなことを言っていると野党の人気がもっとなくなってしまうと思いますよ。

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