【ライター望月の駅弁膝栗毛】
北陸新幹線の開業に伴って、富山県内の北陸本線(倶利伽羅~市振間)は第3セクターの「あいの風とやま鉄道」となりました。
多くの列車がお隣・石川県の「IRいしかわ鉄道」と直通運転を行っており、朝夕の一部列車では、国鉄時代からの413系電車も活躍中。
新幹線の高架を横目に、懐かしの“北陸本線”気分が楽しめる列車となっています。
「あいの風とやま鉄道」の多くの列車では、JRから譲渡された521系電車が活躍中。
2~4両編成を基本に、金沢~富山~泊間で毎時1~2本の普通列車が運行されており、一部の列車では、ワンマン運転も行われています。
また、あいの風線~IR線共に「ICOCA」エリアとなっており、モバイルSuica利用の方なら、スマホ1つあれば、新幹線と北陸の3セク線をサクサク移動することができます。
「あいの風とやま鉄道」の普通列車は転換クロスシート、またはボックスシートが設置されていますので、空いている区間なら、駅弁も十分に楽しめます。
名物「ますのすし」でおなじみの富山駅弁「源」が手掛ける、“富山らしい”天丼駅弁と言えば、「源の旅めし 白えび天ぷら」(1000円)!
この駅弁、全国的にも珍しい“天丼駅弁”なんです。
【おしながき】
・白飯
・白えび天ぷら
・半熟卵天ぷら
・赤かぶ天ぷら
・いんげん天ぷら
平成29(2017)年春から登場した「源の旅めし 白えび天ぷら」。
ふたを開ければ、天丼のたれの甘い香りが、フワッと漂います。
白飯の上にはサクサクの白えび天ぷらがたっぷり載り、何と冷めてもサクサク!
さらに真ん中の半熟卵の天ぷらに箸を入れれば、とろ~りと流れ出した黄身が衣にしっかりとしみ込んだ甘い天たれと絡み合って、口に頬張れば、それはもう“至福のひととき”です。
冷めても美味しい、まさに“駅弁の天丼”を体現した「源の旅めし 白えび天ぷら」。
しかも、富山湾の宝石とも称される白えびがたっぷり使われており、まさに富山だからこそ楽しみたい駅弁に仕上がっています。
ちなみに、厳寒期には加熱式駅弁になり、また違った装いと味わいが楽しめます。
夕方には完売していることが多いので、遅い時間に利用の方は予約をおススメします。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/