【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京から新青森まで、東北新幹線「はやぶさ」で最速2時間59分。
青森市内を訪れると、少し旅好きの方なら、青森駅近くの古川市場(青森魚菜センター)で、「のっけ丼」を楽しむ方も多いですよね。
でも、新幹線まで時間がないとき、できれば駅弁で青森の魚を楽しめると嬉しいもの。
そんなニーズに応えてくれる、有難い駅弁が登場しています。
その名も、「青森県産本まぐろ使用 本まぐろ御膳」(1300円)!
「幸福の寿し本舗」が製造、今年(2019年)1月から青森・新青森・八戸で販売されています。
青森と言えば、一大ブランド「大間まぐろ」をはじめとしたマグロが有名な県。
平成12(2000)年、大間が舞台の朝ドラ「私の青空」で、広く知られるようになりました。
今夏のねぶた期間中、大手旅行会社のツアーでも、この駅弁の注文が多かったそうです。
(参考)大間町観光協会ホームページ
【おしながき】
・ご飯(青森県産・青天の霹靂)
・まぐろそぼろとマグロステーキ
・漬けまぐろと漬けあぶり切り身
・ねぎとろ
・煮物(椎茸、人参) 青森県産「できるだし」使用
・大根漬け
青森県産“天然”本まぐろが、青森米「青天の霹靂」と共に3つの味で楽しめる駅弁です。
左は、醤油味のまぐろそぼろ&深浦マグロステーキ丼をイメージしたサイコロステーキ。
中央は、醤油・みりん・酒のたれに漬けたというまぐろの赤身とあぶりの切り身。
右は、箸がどんどん進むねぎとろ丼!
これに、青森県産の「できるだし」を使った煮物と香の物が加わります。
「幸福の寿し本舗」によると、この地元産の天然物を通年で確保できるようになったことが、駅弁化のきっかけだったそうで、漬けなど自然の技術で保存性を高めていると言います。
「本まぐろ御膳」の掛け紙の裏側には、青森のまぐろにまつわる薀蓄も…。
平成28(2016)年の青森における本まぐろ(クロマグロ)の漁獲量は、およそ510トン。
このうち最も多いのは、日本海側の「深浦まぐろ」なんだそうです。
深浦方面へは、弘前・川部から、五能線の列車でアクセス可能。
本場・青森の天然本まぐろ、まずは駅弁からいただいてみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/