【ライター望月の駅弁膝栗毛】
茨城県内を駆け抜け、福島・いわきを目指す、E657系電車の特急「ひたち」号。
品川を出ると東京・上野・水戸・勝田・日立・磯原・泉・湯本などに停車し、終着・いわきまで、最高時速は130Km、最も速い列車は2時間7分(上野~いわき間)で走破します。
首都圏からは、福島県浜通り地方の玄関口となるいわき駅。
平成6(1994)年12月3日に行われたダイヤ改正で、「平」から「いわき」に改称されてから、早いもので四半世紀となりました。
(参考)いわき市ホームページ
いわきのソウルフードとも云われるのが、有名なシーフードレストランのカニピラフ。
2000年代に入って一時は駅弁として販売されたこともありましたが、コチラのお店自体は、駅から遠いこともあって、鉄道利用者はなかなか足を伸ばす機会がありません。
鉄道旅派にも有難いのが「小名浜美食ホテル(アクアマリンパークウェアハウス)」が製造し、いわき駅・湯本駅などで販売されている「カニピラフ」(1200円)です。
カニエキスで炊き上げたというピラフの上に、たっぷり載ったズワイガニのほぐし身。
“米1粒1粒まで、カニの味が楽しめる!”というのがウリの駅弁です。
添えられているのはピクルスのみというのも、味への自信が伺えます。
なお、パッケージがリニューアルされており、登場時はカニのイラストが描かれていましたが、現在は、よりリアルなカニのスリーブ式包装となっています。
この「カニピラフ」をはじめとした「小名浜美食ホテル」の駅弁は、いわき駅では、改札外のいわき駅ビル3階(改札階)最奥の「いわき美食ホテル」と、改札内のNEWDAYSの店頭に陳列されて販売されています。(いわき美食ホテルは2019年12月現在、現金精算のみ)
また湯本駅では、2階の「湯本美食ホテル」で販売されています。(湯本はSuica利用可)
カニが恋しい季節、いわきならではの食文化の一端を駅弁で感じてみるのもよさそうです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/