寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第749回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、2019年お正月映画、邦画の大本命!『男はつらいよ お帰り 寅さん』を掘り起こします。

寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

『男はつらいよ』シリーズ50作目にして、22年ぶりの最新作

日本中を笑いと涙で包み、国民的人気を誇った映画『男はつらいよ』シリーズ。テキ屋稼業を生業とする“フーテンの寅”こと車寅次郎、通称“寅さん”が、故郷の葛飾柴又に戻って来ては、何かと大騒動を引き起こす人情喜劇です。

毎回旅先で出会った“マドンナ”に惚れるも、失恋するか身を引くかで成就しない寅次郎の恋愛模様。破天荒で変わり者で自由奔放だけれど、その温かな人柄に誰もが魅了され、愛され続けて来ました。

寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

そんな『男はつらいよ』シリーズが、第1作の劇場公開から50周年となる2019年、第50作にして最新作となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』が誕生しました。

新たに撮影された登場人物たちの“いま”を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像が紡ぎ合い、再び日本人の心の原風景が映し出されます。

寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

車寅次郎の甥の諏訪満男は、中学3年生の娘と2人暮らし。柴又帝釈天の参道にあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わっていた。

サラリーマンから小説家に転身した満男は、ある日、最新作のサイン会を開くことに。その行列のなかに、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミの姿が。

満男は「君に会わせたい人がいる」と、小さなジャズ喫茶にイズミを連れて行く。その店は、かつて寅次郎の恋人だったリリーが経営する喫茶店だった…。

寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

キャストは、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、北山雅康、出川哲朗、笹野高史など、シリーズ50年を共に歩んで来たお馴染みの面々が再集結。

また、満男の初恋の相手・イズミ役は、23年ぶりの銀幕にカムバックした後藤久美子が変わらぬ美しさを放っています。池脇千鶴、桜田ひより、カンニング竹山、濱田マリ、松野太紀、林家たま平、立川志らく、小林稔侍、橋爪功ほか豪華俳優たちも加わり、50周年記念作品を彩ります。

時を超えても変わらないのは寅さんの男気と優しさと、周囲の人々の温かさ。寅さんが語る言葉の数々が、令和の新時代を生きる私たちの背中を、そっと押してくれることでしょう。

寅さんはいまなお、私たちのなかに生きている…

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

『男はつらいよ お帰り 寅さん』

2019年12月27日(金)から全国ロードショー
原作・監督:山田洋次
脚本 :山田洋次 朝原雄三
音楽 :山本直純 山本純ノ介
主題歌:「男はつらいよ」渥美清/オープニング 桑田佳祐
出演 :渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、桜田ひより、北山雅康、カンニング竹山、濱田マリ、出川哲朗、松野太紀、林家たま平、立川志らく、小林稔侍、笹野高史、橋爪功
(C)2019松竹株式会社
公式サイト tora-san.jp/movie50/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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