WHOの中国への遠慮が世界を不安に~新型コロナウイルス 各国の感染も深刻

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ニッポン放送「ザ・フォーカス」(2月25日放送)に中央大学法科大学院教授・弁護士の野村修也が出演。中国、韓国の新型肺炎感染の状況について解説した。

増加ピーク過ぎたとWHO  記者会見するWHOのエイルワード氏=2月24日、北京(共同) 写真提供:共同通信社

WHOの奇妙なコメント~中国を高く評価

中国政府は25日、新型肺炎の死者が24日に74人増えて2663人になったことを発表した。また、新たに感染者が508人増え、中国本土の感染者は7万7658人。湖北省以外での新たな感染は減少傾向となる一方で、湖北省では武漢市を中心に依然深刻な状態が続いている。湖北省では女子刑務所や少年院など3ヵ所で323人の感染が確認され、責任を問われた女子刑務所の共産党幹部などおよそ20人が処分を受けた。3月5日から予定されていた全国人民代表大会は、延期が正式決定されている。

森田耕次解説委員)菅官房長官は25日の会見では、4月の習近平国家主席の国賓来日については「現時点では予定通りで、準備を粛々と進めていく」と述べています。

野村)とりあえず現時点では、ということだと思います。習近平国家主席自体が出国できるのかどうか。外交も大事ですが自分の国がいちばん大事ですから、そこまでに中国のこの状況を収束できるのかということがあると思います。

森田)WHO(世界保健機関)の専門家が武漢などを視察して24日に北京で記者会見したのですが、「中国の対応が感染拡大の勢いを抑え込んだ」と高く評価しました。「各国は中国の経験から学ぶべきだ」という考えを示しまして、テドロス事務局長も「世界的な大流行にはまだなっていない」というようなコメントをしています。ずれているような気がしなくもないですが。

野村)中国のいまの状況は、我々から見ると不思議な感じがしますよね。情報統制が非常に進んでいますし、武漢でも「いい話をたくさん報道するように」と政府から指示が出ているそうです。逆に不安になりますよね。さらに、WHOは中国からたくさんお金をもらっていますから、中国に対して遠慮があるようにしか見えません。それが世界を不安にしているのですよ。ひと言ひと言考えて発言して欲しいなと思いますけれども。

2020年2月26日、韓国のソウルで司祭がCOVID-19陽性と判定された後、明星教会周辺を消毒。 EPA / YONHAP SOUTH KOREA OUT 写真提供:時事通信社

韓国で大量感染~原因は集団礼拝

森田)韓国も新たに感染者が60人確認されまして、893人。死者も9人ということで、クルーズ船を含めた日本の感染者数を上回ってしまっています。

野村)韓国はたくさん検査をしているからという見方もあるのですが、検査をして出てこないのではなく、たくさん検査をしてたくさん出てきているということは、蔓延していることは間違いないのです。しかも、その原因となったのが新興宗教団体の大規模な会合を許してしまったことです。日本はこの教訓から学ばなければいけません。25日の段階では自粛という形になっていますが、イベントについてどういう指示を出すのか。間違ってはいけないことなので、とにかくしっかりと指示を出せる体制をつくらなければいけないと思います。

森田)新興宗教は信徒たちの肩が触れ合うほど接近して集団礼拝を行うということで、それで感染が拡大してしまったようですからね。

野村)権利意識の高い方が「自粛を要請することは国がやることじゃない」と言うことがありますが、今はみんなの安全、安心を守っていくための施策なので、しっかりと調整して考えるべきだと思います。

番組情報

ザ・フォーカス

火曜〜木曜 18:00-21:20

番組HP

錚々たるコメンテーター陣がその日に起きたニュースを解説。佐藤優、河合雅司、野村修也、山本秀也らが日替わりで登場して、当日のニュースをわかりやすく、時には激しく伝えます。
パーソナリティは、ニッポン放送報道部解説委員の森田耕次。帰宅時の情報収集にうってつけの番組です。

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