ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人 大曽根一毅~ほしいもづくりに大切なことは“よい土壌をつくる”ということ

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人の大曽根一毅が出演。大丸屋のほしいもづくりについて語った。

ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人 大曽根一毅~ほしいもづくりに大切なことは“よい土壌をつくる”ということ

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは老舗ほしいも専門店「大丸屋」の6代目ご主人、大曽根一毅さんです。ほしいもというものは、いつごろからあるのでしょうか?

大曽根)江戸時代に静岡県で誕生しました。保存食として重宝され、日露戦争の野戦食にも用いられたと聞いています。その後に茨城県へ伝わり、農閑期である冬の産業として定着しました。

黒木)茨城県がさつまいもづくりに適した土壌だったということですね。

大曽根)そうですね。

黒木)ほしいもづくりで、こだわっている点を教えてください。

大曽根)土づくりが大切だと思っています。肥料も工夫しています。

黒木)土次第で違いが出て来るのでしょうか?

大曽根)畑によって味の違いが出て来ますので、なるべく美味しくなるように工夫しています。

黒木)さつまいもは、じゃがいもと比べて難しいのでしょうか?

大曽根)基本的に同じだとは思いますけれども、やはり天候の違いによって毎年でき方が違いますので、それに合わせて加工の仕方を工夫しながらやっています。

黒木)どういうところが大変ですか?

大曽根)天気に左右されるところが多いので、湿度と温度に気をつけています。

黒木)年中つくっていらっしゃるのですか?

大曽根)基本的には冬の時期だけです。

黒木)つまり、食べられる時期が限られているということでしょうか?

大曽根)そうですね。できたてを食べられるのは冬の時期だけですが、冷凍もありますので、夏場にも召し上がることはできます。

黒木)工夫したら料理の一品になりそうですね。

大曽根)よくバターでいためたり、アイスに乗せたり、細かく切ってコロッケに混ぜて食べている方もいます。

黒木)イチオシのほしいもはどちらですか?

大曽根)焼いたほしいもは他にはないので、いちばんおすすめです。

黒木)品種は?

大曽根)お持ちしたのは、みつきいもです。

黒木)おいもは何種類くらいあるのですか?

大曽根)大体20種類くらいつくっています。

黒木)さつまいもの種類はどのくらいありますか?

大曽根)さつまいもは何万と種類があるのですけれども、我々が食べているのはほんの一部になります。

黒木)採れたてのさつまいもからほしいもになるには、どれくらいかかるのですか?

大曽根)掘ってすぐは加工ができないので、少し熟成させてからの加工になります。大体掘ってから2ヵ月~3ヵ月くらい寝かせます。そうするとデンプンが糖分に変わって、甘さが出て来るので、そこから加工という形になります。

黒木)乾燥はどれくらいの期間ですか?

大曽根)乾燥は早いもので5日くらい、長いものですと1ヵ月近く干すものもあります。

ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人 大曽根一毅~ほしいもづくりに大切なことは“よい土壌をつくる”ということ

ニッポン放送「あさナビ」

大曽根一毅(おおそね・かずたけ)/ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人

■明治30年創業の老舗ほしいも専門店「大丸屋」の6代目。
■大丸屋は「ほしいも」の産地としても有名な、茨城県ひたちなか市で120年間、昔ながらの製法・手作業でより風味高いほしいもを作り続けているお店。
■サツマイモの生産から、ほしいも作りまでを一貫して行っている。地産地消。
■高品質で多彩な品種のほしいもが魅力。常時30種類以上を用意。

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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