原作者が自ら解説! 働いても豊かになれないのは何故?!

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第802回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)。

今回は、現在公開中の『21世紀の資本』をご紹介します。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

大ベストセラーとなった経済書を完全映画化!

2013年にフランスで出版。日本でも2014年に発売されて世界的なブームを巻き起こした、フランスの経済学者トマ・ピケティによる経済書「21世紀の資本」が、まさかの映画化となりました。

本作には、作者のピケティ自ら映画制作に参加。脚色・監修・出演の3役をこなし、300万部の世界的大ベストセラーを紐解きます。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

フランス革命、植民地主義、世界大戦、大恐慌、オイルショック、リーマンショック…。

300年にわたる歴史のなかで、社会を混沌とさせた出来事と経済の結びつき。いままさに、歴史は繰り返されようとしている…。我々はいかにして、この“経済の負のスパイラル”から抜け出せるのか。

トマ・ピケティをはじめ、ノーベル経済学受賞のジョセフ・E・スティグリッツ、ジリアン・テット、イアン・ブレマー、フランシス・フクヤマ他、世界をリードする経済学者たちが膨らみ続ける資本主義社会に警鐘を鳴らし、知られざる真実を暴いて行く…。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

映画化にあたって難問だったのが、ピケティの唱えた理論をいかに具体的に映像化するかということ。

何しろ原作本は、728ページにもおよぶ大著。小難しい数式や図式が頻繁に登場し、“完読が困難な書”とも言われています。そんな書籍に書かれていることが、一般の人でも五感で理解できる作品として生まれ変わりました。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

その画期的な作風に一役買っているのが、エンターテインメントの力。金融・経済をテーマにした作品として知られるオリバー・ストーン監督の『ウォール街』をはじめ、『プライドと偏見』『レ・ミゼラブル』『ザ・シンプソンズ』など、誰もが観たことのある映画や小説、ポップカルチャーを巧みに引用。

それらの作品のなかで描かれている時代背景を、“経済”の側面から解説するというユニークな手法を用いることで、“資本”の観点から過去300年の世界各国の歴史を切り取った経済エンターテインメントとして完成させたのです。

ピケティ氏自身は、自身の理論をもっと若い世代に届けたいという思いから、映画化に賛同したとのこと。世間に渦巻く格差社会への不満や政治への不信感。誰も正しく教えてくれなかった本当の答えが、この映画にはあります。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

『21世紀の資本』

2020年3月20日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督:ジャスティン・ペンバートン
監修:トマ・ピケティ
製作:マシュー・メトカルフ
編集:サンディ・ボンパー
撮影:ダリル・ワード
音楽:ジャン=ブノワ・ダンケル
原作:トマ・ピケティ「21世紀の資本」(みすず書房)
出演:トマ・ピケティ、ケイト・ウィリアムズ、ジリアン・テット、ファイザ・シャヒーン、スレシュ・ナイドゥ、ジョセフ・E・スティグリッツ、ルカ・シャンセル、ラナ・フォルーハル、イアン・ブレマー、ポール・メイソン、フランシス・フクヤマ、ブライス・エドワーズ、サイモン・ジョンソン、ポール・ピフ、ガブリエル・ズックマン
原題:Capital in the Twenty-First Century
(C)2019 GFC (CAPITAL) Limited & Upside SAS. All rights reserved
公式サイト https://21shihonn.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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