ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月14日放送)にジャーナリストの有本香が出演。各県の休業要請について解説した。
千葉県も休業要請をスタート~飲食店に短縮営業を求めず
緊急事態宣言の対象となっている千葉県は映画館やパチンコ店、バーなどに対する休業要請を14日午前0時から開始した。
飯田)千葉県は休業要請の対象から外れた飲食店には短縮営業を求めず、「営業時間を午前5時~午後8時まで、お酒の提供は午後7時まで」と要請した東京や神奈川と対応が分かれました。要請という形ではありますが、各都道府県がこれをやり始めたということです。いろいろな影響が出ますね。
有本)千葉で足並みが若干揃っていない印象ではありますが、東京はずば抜けて飲食店の数が多いですよね。飲食をするお店だけで15万件くらいありますが、これはダントツで世界第1位です。ボリューム感の違いが1つあると思います。これは専門家の意見を踏まえないで、千葉県だけが休業要請を違う形にしているということではないと思います。緊急事態宣言が出されてから、自治体そのものの財力によって補償に格差が出るのではないかと、いろいろなところで議論になっています。東京と大阪での財力の差などが言われていますが、今後そういう点で政府がどこまでバックアップするのかが、大きく影響して来ると思います。
飯田)大阪の吉村知事も指摘していましたが、財政的にない袖は振れないと。例えば地方債の発行といってもなかなか難しいし、そこは国が出す、あるいは国がちゃんと仕組みをつくって…。
有本)そういったことを考える以外に、方法はないですよね。
都心以外の地域では人が減らない
飯田)千葉県の判断は苦渋の決断だったという部分も報道されていましたが、東京だけが休業要請をしたら、他の県にお客さんが流れるというような。
有本)休業要請とは少し違う側面ですが、先週末も東京都心は本当に人がいませんでした。しかし、周辺の23区外の繁華街などには、けっこう人が出ていたりもするわけですよね。千葉県は広いけれど限りなく東京に近いところもあって、東京から遠征して行く人も含めて、千葉に人が集まってしまうという可能性がないわけではないですよね。
飯田)浦安や市川というと、橋を渡れば東京という感覚ですものね。そう考えると、関東は広域でやるしかない。ただ、人の流れの自由も含めて、すべては「要請」なのですよね。
なかなか補償に踏み切れない千葉県の事情
有本)そうですね。千葉に関して言うと、2019年は災害もありましたからね。そういう点では「補償する」となかなか簡単に言えない部分があると思います。
飯田)森田知事も「台風被害で大幅な支出を行ったから、今回も補償ということになると、県独自のものでは非常に難しい」と言っていました。
有本)そうでしょうね。千葉は特にそういう事情がありますが、他の県も臨時の交付金などを何とか、というところでしかないのでしょう。あと気になるのは、北海道では独自に知事が非常事態宣言をしました。あるいは愛知県もリスクは高いですよね。
飯田)病床の埋まり具合も、一覧で見られるサイトを見ると、けっこう埋まっています。
有本)局面としては押し迫っているということですね。
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