【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京~新大阪間を約2時間30分で結ぶ、東海道新幹線「のぞみ」号。
多くの列車は、そのまま山陽新幹線に直通運転されています。
「のぞみ」「ひかり」はいまも、コーヒーの車内販売が健在なのが嬉しいところ。
JR東海と西日本の境界駅・新大阪でアテンダントさんも交代しますので、山陽直通列車に通しで乗ると、2つの味の珈琲の味が楽しめますよね。
さて、新大阪から山陽新幹線に乗ると、最初の停車駅・新神戸などで販売されているのが、名物駅弁「ひっぱりだこ飯」のたこ壺をモチーフとした「ひっぱりだこの珈琲カップ」(1230円)。
平成30(2018)年の「ひっぱりだこ飯」発売20周年を記念して生まれた駅弁グッズです。
もちろん、このカップも「淡路屋」の「通信販売」サイトで購入することができます。
駅弁のたこ壺を思い浮かべたら…、さあ、気になる中味は???
なんと、あのたこ壺型容器が、ミニチュアサイズになってコーヒーカップに…。
しかも、取っ手の部分が「たこの足」になっていて、思わず笑ってしまいました。
吸盤っぽいデザインゆえ、手元が滑りにくいメリットもあって、カップ自体も電子レンジでの加熱や食器洗浄機にも対応しているのがありがたいところ。
同じ素材のソーサー(受け皿)も付いていて、本格派のコーヒーカップです。
この「ひっぱりだこ珈琲カップ」…、“ペアカップ”にしてみました。
「淡路屋」によると、最初は“遊び心”で開発したカップだそうですが、予想以上に好評で、とくにいまは「自宅で駅弁!旅気分!キャンペーン」の通信販売で買い求める方が増えているそう。
気を張って暮らすことが多い毎日、ちょっとユニークなコーヒーカップにアレンジすることで、在宅ワークの息抜きも、クスっと笑いながら旅気分が楽しめますね!
「ひっぱりだこの珈琲カップ」でコーヒーをいただいていると、かつて寝台特急に乗ったときに、食堂車で味わったコーヒーのことが思い出されてきました。
東日本のNREの方が担当していた「北斗星」のグランシャリオでは、カップの取っ手を左側に置く英国式、西日本のFSNの方が担当していた「トワイライトエクスプレス」のダイナープレヤデスでは、カップの取っ手を右に置く米国式だったと記憶しています。
そんな旅の思い出も、ふとよみがえる、我が家でのコーヒータイムです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/