遅すぎる10万円給付~いま政府のやるべきこと

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月30日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。10万円給付を盛り込んだ補正予算案の成立について解説した。

令和2年度補正予算案が全会一致で可決した衆院予算委員会=2020年4月29日午前、国会・衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社

一律10万円を含む2020年度の補正予算案、きょう30日成立へ

現金10万円の一律給付など、新型コロナウイルスへの経済対策を盛り込んだ2020年度補正予算案は、29日に衆議院本会議で可決された。30日にも参議院で可決され、成立となる見通しである。

飯田)事業規模117兆円に上る緊急経済対策の一貫。一般会計で25兆6914億円の補正予算です。国会での論戦はきょう(30日)も続くというところですが、どうご覧になっていますか?

テレビ会議形式で行われた全国知事会に参加する川勝平太・静岡県知事=2020年4月17日、県庁 写真提供:産経新聞社

遅いため、何のための10万円かわからない~臨時交付金という形で地方自治体に渡すべき

鈴木)何回も言ったかわかりませんが、成立したけれども遅いです。この10万円が遅くなってしまったから、何のためのお金かわからなくなってしまうわけです。もっと早い段階で一律の給付が決まっていれば、「3月までの損失を埋めるためのお金だな。では、次の補正はこれからやって行くためのお金だな」と区別がつくけれど、遅れてしまったから、この10万円が何なのかわからない。補正は通りましたが、次の話題としては事業者の家賃という話になっているでしょう。2月から言っていましたが、感染症は地域事情がみんな違うから、地域のことがいちばんわかっている地方自治体に臨時交付金という形でお金を渡して、その地域で自由に使っていいという形がベストだと思っていました。人口比で12兆円くらいの臨時交付金を出して、使い道を自由にする。いま通った予算では、臨時交付金は1兆円です。しかし言葉は悪いけれども紐付きで、5月に各自治体からいろいろな事業計画が上がって来て、国がそれを見てOKだということを決め、6月くらいにお金を出すというのでしょう。何をやっているのだろうと思うのです。臨時交付金を大胆に取り入れるということを、次の補正で絶対にやって欲しいと思います。

飯田)地方への交付金ですが、2つに分けて、一部を秋支給にするようなことまで公然と語られているようです。でも、これはいま緊急に必要なもので、まず額が足りないということがありますが、スピードも大事ですよね。

【新型コロナ 吉祥寺雑感】午前中から混雑する吉祥寺サンロード商店街。マスク姿の人たちが目立った=2020年4月21日午前、東京都武蔵野市 写真提供:産経新聞社

使い道を地域で判断する基金という考え方

鈴木)スピードは大事ですよ。みんな大合唱のようにして言い続けて来ただろうし、いろいろなメディアが言っているのに、どうして届かないのでしょうか。議員と直接会って話もしているのですが、何でこんなに遅いのか。官邸のなかの命令系統がどうなっているのかなとも思いますし、臨時交付金を出さないのに、自治体が独自でいろいろとやっているのですよ。ここは地方に任せる。財務省の人はお金をあまり自由に使わせたくないと言うのだけれど、それなら基金という考え方があります。官民ファンドのような形で、使い道を自由にするのです。民間の人たちも地域で入れながら「これに使っていい」と、そこで使い道が判断できるでしょう。東日本大震災のときは、基金の話は自民党が言っていたのですよ。使い道が自由なお金を、いかに回すか。これは2次補正のポイントだと思います。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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