東京・高円寺の老舗銭湯「小杉湯」が展開するプロジェクト「小杉湯となり」

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に東京・高円寺にある老舗銭湯「小杉湯」の3代目、平松佑介が出演。「小杉湯となり」プロジェクトについて語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは東京・高円寺にある老舗銭湯「小杉湯」の3代目、平松佑介さんです。現代に合わせた銭湯の経営で注目を集めている平松さんですけれども、進めている「小杉湯となり」はどんなプロジェクトなのですか?

平松)「小杉湯となり」とは、小杉湯のとなりに父親が持っている敷地があり、もともとアパートが建っていたのですけれども、それを壊して3階建ての建物をつくっている施設です。小杉湯に入る前、入った後に利用してもらえる場所です。1階が食事やお酒が楽しめるスペース。2階は子供が遊んだり、本が読めるような、ゆっくりできる場所で、3階は個室となります。

黒木)まさに小杉湯のとなり、ということですね。

平松)そうです。「小杉湯のとなり」とみんなに言われるので、名前をそのまま「小杉湯となり」にしました。

黒木)なるほど。お父様が持っていた土地をいただいてしまったわけですね。

平松)その土地にはアパートがあったのですが、小杉湯として使えないかと、おじいちゃんのころから言われていました。アパートが古くなって建て替える時期になっていたとき、1年間たまたま空き家になることがあったのですね。風呂なしのアパートだったのですけれど、12部屋ありました。1年間も空き家のままにするのはもったいないので、小杉湯に来てくれているアーティストやクリエイターに、1年間住んでもらうことにしたのですよ。風呂なしアパートだったのですが、「銭湯つきアパート」という名前にして、1年間、銭湯のある暮らしを経験していただくという試みをしたのです。1年間限定のプロジェクトとして、銭湯を使ったイベントをしたり、いろいろなことをやりました。

黒木)よくそこに住んでもらえましたね。

平松)そうなのですよ。声をかけた人たちみんなが「住みたい」と言ってくれました。みんな風呂なしアパートなので、銭湯に入りに来てくれたのですが、その1年間の暮らしがよかったと言うのです。東京で暮らして行くなかで、寂しさを感じていたのだけれど、人とのつながりが感じられたという声がありました。アパートを壊したときに、銭湯の暮らしを体験できるような場所をつくった方がいいのではないかという声がみんなから上がって、銭湯のある暮らしが体験できる施設をつくることにしました。

黒木)東京に住んでいると、その地域の方々とのコミュニケーションは限られているし、少なくなっているので、そうやって銭湯を通じてつながれるということですね。

平松)若者だけではないと思いますが、孤独を感じている人が多いのですね。それは住んでいるマンション、アパートのとなりに誰が住んでいるかわからないとか、街に知っている顔がいないということを言っている方が多いのです。改めて、銭湯が地域の人が集まる場所になって、そこで挨拶する人ができたり、たわいもない会話をする人ができたりするということが求められているし、大事なのだと思います。

高円寺純情商店街(高円寺-Wikipediaより)

平松佑介(ひらまつ・ゆうすけ)/株式会社小杉湯 代表取締役 小杉湯3代目

■1980年生まれ。東京都出身。
■2003年、スウェーデンハウス株式会社に入社。4年目で全国トップの営業成績を記録し社長賞を受賞、トップセールスとして活躍。
■2011年8月、株式会社ウィルフォワードを創業。国内最大手のタクシー会社の採用コンサルティング、WEB制作、マーケティング、法人営業部署の再生、広報部門立ち上げなどの組織変革や、中小企業の採用コンサルティングに従事。
■2016年10月より杉並区高円寺にある銭湯・小杉湯の3代目として働く。小杉湯に隣接した解体を控えた風呂なしアパートを舞台に、多様なクリエイターが共にくらし、それぞれの専門分野と銭湯を掛け合せた活動を展開した「銭湯ぐらし」や、銭湯の価値を再定義し新たな文化を作る「銭湯再興プロジェクト」を進行中。

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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