砂場研究家Codama~コロナ禍での砂場遊びはベランダで
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に砂場とあそびの研究所・砂場研究家のCodama(こだま)が出演。コロナ禍における子どもの砂遊びについて語った。
黒木)今週のゲストは砂場とあそびの研究所・砂場研究家のCodama(こだま)さんです。このコロナ禍の砂場利用について、Codamaさんはどんな見解をお持ちですか?
Codama)お家でできる砂場遊びをお伝えしています。ベランダにホームセンターなどで売っている、浅いコンテナに砂を詰めるだけで、子どもの専用の砂場をつくることができます。ホームセンターでは、サボテンを育てるための砂が1袋400円程度で手に入ります。それをバットに入れます。砂場で遊ぶことで、子どもに幸せホルモンが出て、ストレス解消にもなります。
黒木)そのときの注意事項は何ですか?
Codama)砂は川砂を選んでください。川の砂は川の流れによって、角が丸く削られているので、誤って子どもの目に入ってしまっても、眼球を傷つけにくいので安全です。山砂は角が鋭いので気をつけてください。
黒木)子どもの年齢に合わせて、いろいろな遊び方があると思いますが。
Codama)砂場遊びは、年齢に応じていろいろな遊び方ができます。0歳であれば、砂の上に座るだけで体幹が鍛えられる。1歳になると、道具は使えないけれど、持つことはできる。2歳になると、道具が正しく使えるようになる。3歳になると、貸し借りができて、コミュニケーションを取りながら遊ぶことができます。4歳になると協力してものをつくり、5歳になると、壊す子がいても、直すようにチームで動くことができます。とにかく、握って手のなかから砂が抜けて行く感じが、大脳にいい刺激を与えます。
黒木)砂は握るだけでもいいということですね。
Codama)お母さんもお城をつくるなどして、少し一緒に遊ぶだけで、その後子どもは集中して1人でも遊ぶことができます。
黒木)子どもたちにとって、砂場は想像力を養うところですね。
Codama)お城になったり、山になったり、戦いの場になったり、あるいはキッチンになったり。子どもによって世界が変わる遊具は砂場だけなのです。
砂場とあそびの研究所・砂場研究家/Codama(こだま)
■砂場遊びの研究と環境改善に取り組む「砂場研究家」。
■2017年、当時勤務していた医療法人が保育園を開設することになり、園庭の砂場づくりを担当したのをきっかけに「砂場」に関心を示し、どんな砂場をつくるといいのかを徹底的に勉強。
■2019年1月、ZOZO創業者・前澤友作氏のツイッター企画「#月に行くならお年玉」に応募。当選して得た100万円で欧州視察など砂場と砂の研究費用に充てた。
■それを機に会社を退職。フリーランスの砂場研究家としての活動を開始。
■砂場遊びやどろだんごを通じて、子どもたちが土にふれる必要性を伝えるワークショップや講演会を開催。
■幼稚園・保育園・公園での砂場づくりのアドバイスをする他、顕微鏡を持ち歩き、各地の砂場のつくりや砂の成分を研究・発信している。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳