長岡駅・池田屋「スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)」(880円)~醸造のまち・摂田屋を歩いて、駅弁屋さんの本格派カレーを食す!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

長岡駅・池田屋「スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)」(880円)~醸造のまち・摂田屋を歩いて、駅弁屋さんの本格派カレーを食す!

キハ40・48形気動車・快速「越乃Shu*Kura」、上越線・越後川口~小千谷間

飯山線の十日町を発って、越後川口から上越線に入って来た快速「越乃Shu*Kura」。
地酒王国・新潟が誇る「酒」をコンセプトとした観光列車です。
このあと、長岡、宮内、来迎寺、柏崎、青海川、潟町、直江津、高田の順に停車し、観光列車らしく、のんびり約3時間をかけて、終着の上越妙高を目指します。
各停車駅周辺には蔵元も多く、日本酒好きにはたまらない“のんべえ列車”ですね。

長岡駅・池田屋「スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)」(880円)~醸造のまち・摂田屋を歩いて、駅弁屋さんの本格派カレーを食す!

旧機那サフラン酒本舗

「越乃Shu*Kura」の停車駅の1つで、信越本線と上越線が合流する宮内駅の周辺は、旧三国街道に面した「摂田屋」と呼ばれる“醸造のまち”として知られています。
駅から雁木の残る商店街を歩いて約10分、「旧機那サフラン酒本舗」には、国の登録有形文化財となった鏝絵で飾られた蔵があります。
動物・霊獣・植物が描かれ、全国の左官屋さんに「鏝絵日本一」と讃えられているそう。

(参考)長岡観光コンベンション協会ホームページ

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摂田屋6番街発酵ミュージアム「米蔵」

十の土蔵群が残る旧機那サフラン酒本舗周辺は、醤油・味噌・酒造りが盛んな摂田屋の伝統を受け継ぎ、その魅力を全国に発信すべく、長岡市によって「摂田屋6番街発酵ミュージアム」として整備されています。
その第1弾として2020年10月17日には、最盛期には米俵が2300俵も積まれていたという倉庫をリノベーションして生まれた、新たな観光施設「米蔵」がオープンしました。

(参考)長岡市ホームページほか

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米蔵内「おむすびと汁と茶 6SUBI」にて、SUZU GROUP代表・鈴木将さん

この米蔵には、“摂田屋に現代の茶店を……”というコンセプトで、「おむすびと汁と茶6SUBI(むすび)」というお店が、11月1日にオープンします。(10/18よりプレオープン)
メインは、その名の通り、新潟の米でつくったこだわりのおむすびと、旬の食材の汁物。
手掛けるのは、長岡を拠点に新潟の食文化を発信している「SUZU GROUP」です。
新潟駅の「ぽんしゅ館クラフトマンシップ」でも、カレーの匂い香るカフェを展開しています。

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スパイスチキンカレー「スパイス急行(中辛)」

カレーといえば、長岡駅弁の「池田屋」では、不定期で完全予約制のテイクアウト商品、「スパイスチキンカレー スパイス急行」(880円)を販売しています。
販売日は事前に池田屋のSNSで告知が行われており、SNSのメッセージ機能の他、池田屋へ直接電話することでも予約が可能、長岡駅での受け取りにも対応しています。
掛け紙があって、紐で綴じられているのが、「駅弁屋の」カレーですね!

長岡駅・池田屋「スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)」(880円)~醸造のまち・摂田屋を歩いて、駅弁屋さんの本格派カレーを食す!

スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)

この手づくりの掛け紙、開くと「スパイス急行券」となっています。
国鉄の補充券(手書きのきっぷ)らしくつくられているのも、「駅弁屋」さんならでは。
「池田屋」によると、「スパイス急行」を召し上がった方に、ちょっとでも旅気分も味わってもらいたいということで、このようなデザインにしていると言います。
昔、国鉄の小さな駅で、手書きの長距離きっぷをつくって貰った思い出が甦りました。

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スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)

【おしながき】
・白飯
・スパイスチキンカレー
・ザワークラウト
・スパイシーニャッツポテサラ(別添、セットの場合+200円)

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スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)

ふたを開けた瞬間から、辺りにフワ~ッとスパイシーな香りが広がります。
じっくり柔らかく煮込まれたチキンがたっぷり入って、心地よい辛さが食欲をそそります。
中辛と甘口があり、200円プラスでカレーに合うスパイシーナッツサラダのセットも可能。
池田屋・永橋専務のカレー好きが高じ、平成28(2016)年のイベントで独自開発したもので、コロナ禍でファンから復活を望む声が高まり、今年(2020年)6月から不定期販売されています。

長岡駅・池田屋「スパイスチキンカレー スパイス急行(中辛)」(880円)~醸造のまち・摂田屋を歩いて、駅弁屋さんの本格派カレーを食す!

E653系電車・特急「しらゆき」、信越本線・塚山~越後岩塚間

新潟~上越妙高・新井間を走る特急「しらゆき」の愛称は、国鉄時代に金沢~秋田・青森間で運行されていた急行列車にルーツがあります。
JRの「急行」列車は殆どお目にかかる機会はなくなってしまいましたが、コロナ禍のなか、復活を遂げた長岡駅弁・池田屋の「スパイス急行」は、まだまだ走り続けてくれそう。
長岡をはじめ、全国の駅弁各社は「まちの弁当屋さん」としての比重も大きくなっています。
駅弁屋の“本気のカレー”を一度味わってみたい方は、池田屋のSNSをぜひチェック!

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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