黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社「農人たち」代表、有機栽培農家の宮本暢常が出演。事業展開している「生で食べられる野菜づくり」について解説した。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストは株式会社「農人たち」代表、有機栽培農家の宮本暢常さんです。よろしくお願いいたします。
宮本)よろしくお願いします。
黒木)「農人たち」という会社団体を設立して、生で食べられる美味しい野菜を有機肥料のみで栽培していらっしゃる。栽培した野菜はどうなさっているのですか?
宮本)栽培した野菜は個人の皆さまや、百貨店、お店などに卸させていただいています。
黒木)栃木県宇都宮市で農家をされていらっしゃるということなのですけれども、どんな野菜をつくっていらっしゃるのですか?
宮本)大体100種類くらいの季節野菜をつくっています。
黒木)生で食べられる美味しい野菜をつくっていらっしゃるということなので、春菊を持って来ていただいています。春菊というと、生で食べるイメージはないですよね。鍋に入れることがほとんどですが。いただいてみます。
宮本)ぜひ。
黒木)(試食中)……苦みがあまりなくて、普通にサラダとしていけますね。
宮本)ありがとうございます。後味に苦みをなくすということを目標につくっています。お子様が生の野菜は苦くて嫌いだとか、旦那さんが生野菜が嫌いだというお話をお聞きする機会が多くありました。なぜだろうと思い、サンプルとして食べてみると、確かに後味に苦みやえぐみが残る野菜が多くありました。これをなくしたら、野菜を食べてくれる方も多くなるのではないかなと思ったことがきっかけですね。
黒木)もちろん鍋に入れても美味しいですけれども、春菊はあまり茹ですぎてもね。
宮本)最初は、茹でてえぐみがなくなるので、それでいいだろうと思ってつくっていたのですが、ある日、生で食べてみたら、けっこう美味しくて、「これは生で食べてもらいたいな」と思ったのです。
黒木)えぐみがなくて美味しいです。もう1つ用意していただいたのも同じ春菊ですが、これはどういうものですか?
宮本)これはもう、簡単ですね。ナムル風の、ごま油と岩塩とホワイトペッパー、これだけです。
黒木)(試食する)……いけますね。
宮本)ありがとうございます。
黒木)最初に春菊と思われたのは、なぜですか?
宮本)生であまり食べられていないので、味もわかっていただきやすいと思いまして、お持ちしました。インパクトもありますよね。
黒木)驚きました。有機栽培というのは大変ではないですか?
宮本)そうですね。やり始めてみると、やはり大変でしたね。
黒木)お野菜のお値段も高いということですか?
宮本)いえ、日常で食べていただきたいので、そこに値段を乗せたくないと思っています。極力、お値段は普通の野菜に近づけてつくっています。
黒木)「農人たち」という団体を設立されているのですけれども、「農人たち」がつくったお野菜はどこで買えるのですか?
宮本)都内ですと高島屋さんの地下1階等に「高島屋ファーム」というセレクトショップがあるのですけれども、そこに定期的にお出ししています。
黒木)もちろん宇都宮市でも。
宮本)宇都宮市の駅ビルで販売しています。通信販売もしています。
黒木)「農人たち」で検索したら、美味しい野菜が届けられるということですか?
宮本)そういうことですね。
黒木)改めまして、代表を務められている「農人たち」というのはどのようなグループなのですか。
宮本)お野菜をつくるということをベースにしているのですけれども、他の生産者や、1次産業に関わっている、例えば養鶏家や酪農家の方をお店にご紹介して、販路を共にしたりしています。またイベントのときにご一緒させていただくこともあります。協力して、自分たちの生産物で加工品をつくるという取り組みもしています。
宮本暢常(みやもと・のぶつね)/有機栽培農家「農人たち」代表
■1975年、栃木県宇都宮市生まれ。
■IT企業「サイバーエージェント」に勤務した後、農業に転向。
■農業をベンチャーマインドで捉え、「生で食べられる野菜づくり」をコンセプトに事業展開中。栃木県で新規就農者を対象とした塾を開校するなど支援を行っている。
<株式会社「農人たち(のうじんたち)」>
・農に携わる「人たち」との組手で新たなものをつくり出しているネットワーク。
・宮本さんが設立した会社。
・農薬を使わない野菜や米、原材料の品質が高い加工品、農にかかわる工芸品、芸術品の販売、さまざまなコラボレーション企画の農業体験を提供。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳