『関東風おでん』と『関東煮(かんとだき)』の違いって?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「おでん」です。
明治時代、現在のような“お醤油の汁で煮込んだおでん”が東京で定着するようになりましたが、大正時代になると関西にも伝わったとされています。
東京の料理人によって大阪に持ち込まれた煮込みおでんは、味噌だれのおでんの『田楽』と区別して、『関東煮(かんとだき)』と呼ばれるようになりました。最初は『かんとうだき』と呼んでいたのが、『かんとだき』になったそうです。関西では“煮る”ことを“炊く”といいますが、同じように『かんとだき』と呼んでいるそうです。
そんな『関東煮』ですが、その後、様々な工夫や改良がされていきます。そして1923年(大正12年)、関東大震災によって東京を中心に大きな被害が出た時、関西からたくさんの料理人が東京に駆けつけて、炊き出しとして被災者の方々にふるまったとされています。つまり、東京で生まれたおでんが大阪で進化して、再び東京に戻って来たことになります。
こうした『関東風のおでん』と『関東煮』の違いですが、1つは味付けです。関東風は、濃口醤油とかつお節。関東煮は、薄口醤油とかつお節をベースにして味付けします。
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