「ソメイヨシノ」は最初は吉野桜と呼ばれていた
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月17日放送分のテーマは「桜」です。
桜と聞いてソメイヨシノをイメージされる方、多いかと思います。今や日本にある桜の約8割がソメイヨシノです。
ソメイヨシノは江戸時代、江戸の染井、現在の東京都豊島区(としまく)駒込(こまごめ)の植木屋さんがオオシマザクラとエドヒガンの、“2つの桜を掛け合わせてできた桜”といわれています。その後、DNAを分析した結果、ヤマザクラも少し交ざっている可能性も指摘されています。
そんなソメイヨシノの名前の由来ですが、最初は「吉野桜(よしのざくら)」だったそうです。ところが、奈良県の吉野山(よしのやま)にあるヤマザクラが昔から「吉野桜」と呼ばれていたことから、混乱しないように染井と吉野の2つを合わせた「ソメイヨシノ」になったそうです。
実はソメイヨシノ同士では、受粉や受精といった交配ができないため、接木(つぎき)でしか殖やせないそうです。
オオシマザクラなど土台となる木に切り込みを入れて、そこにソメイヨシノの若い枝を差し込んで合体させます。この場合、根っこの部分はオオシマザクラですが、幹から上はソメイヨシノとなります。
このようにソメイヨシノは、1本の原木から接木によって増えていった同じ遺伝子を持つ、いわゆるクローンなのだそうです。
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