日本ハッカー協会代表理事・杉浦隆幸~“ホワイトハットハッカー”はどんな仕事をするのか

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に一般社団法人・日本ハッカー協会代表理事の杉浦隆幸が出演。自身の経歴、またハッカーの仕事内容について語った。

杉浦隆幸

黒木)今週のゲストは一般社団法人・日本ハッカー協会代表理事の杉浦隆幸さんです。

杉浦)よろしくお願いします。

黒木)今後もブラックハットハッカーによるサイバー犯罪が増えて行くと、正義の味方である杉浦さんの出番が増えそうですね。

杉浦)最近は、スマートフォンでのサイバー系の犯罪行為が非常に増えています。そういうところで、我々のようなホワイトハットハッカーの出番となります。ウェブサイトやスマートフォンアプリのサーバー側の弱いところを、悪い人たちが見つけるより先に、我々が弱点を見つけて修正するという作業がよくあります。あとは企業や官公庁のシステムの穴を先に見つけて、そこを潰して行くというようなことをやっております。

黒木)日本ハッカー協会の役割として、ホワイトハットハッカーの方々に頑張っていただかないと怖いですね。

杉浦)日本ハッカー協会は、ハッキングに興味を持つ方、セキュリティの仕事をしたいと思っている方を支援しています。そういう人たちが犯罪行為に行かずに、きちんとした仕事で活躍して、給料をもらえて、幸せな生活を送れることを願っています。やりたい仕事ができるようなセキュリティ会社に入れるように、職場の紹介をしています。

黒木)社会貢献にもなりますしね。

杉浦)日本は恵まれている社会でして、悪い犯罪組織はほぼない状態なのです。セキュリティ企業で働いている人たちの方が多いです。しかし、ゼロではなく、犯罪系のことをやっている人もいます。

黒木)杉浦さんがハッカーになるきっかけは何だったのですか?

杉浦)1998年くらいに、当時プロバイダーというインターネットに接続するための会社がたくさんできて、私はシステムをつくる仕事をしていました。システムをつくるときにマニュアルやドキュメントを読むのですが、セキュリティやセキュリティの修復の仕方などが全部英語で書いてあるのです。それを日本語で発信している人がいなかったので、「調べて日本語で発信したら面白い仕事ができるのではないか」というところで始めたのが、私のセキュリティの仕事の最初です。

黒木)なるほど。

杉浦)アメリカから関連本を取り寄せて、いろいろ読みました。当時、アマゾンがちょうどできたので、海外のアマゾンから直接買っていました。

黒木)それから二十数年、ハッカーの道を進んで来たのですね。日本にはどれくらいのホワイトハットハッカーがいらっしゃるのですか?

杉浦)3000~4000人はいると思います。ハッカー協会の会員が1300人くらいですので、その3倍くらいはいるのではないでしょうか。

黒木)いろいろなところで活動していらっしゃるのですね。

杉浦)ハッキングはいろいろな分野に対してのスキルなのです。自動車のセキュリティのプロフェッショナルがいれば、ドローンのハッキングができる人、ビルのハッキングができる人、照明のハッキングができる人など、さまざまいて、それぞれ内容が違うのです。

黒木)これから杉浦さんはどんなことを目標としていらっしゃいますか?

杉浦)政府系にもよく呼ばれまして、週1くらいで政府機関に行っているのですけれど、いろいろアイデアを出したり、政策のアドバイスをしたりしています。

杉浦隆幸

杉浦隆幸(すぎうら・たかゆき)/一般社団法人・日本ハッカー協会代表理事

■1975年、愛知県生まれ。
■東京理科大学を中退し、2000年に「ネットエージェント」を設立。
■2004年に「Winny」の暗号解読を行うなどホワイトハッカーの第一人者に。
■2018年、日本ハッカー協会を設立。代表理事としてハッカーの地位向上に努める。

<一般社団法人・日本ハッカー協会>
■2018年設立。
■情報セキュリティ、システム開発、IoTなど、さまざまな分野で活躍するハッカーが安心して新しい取り組みに挑戦でき、活動にまい進できる社会を目指し、ハッカーの地位向上と活躍によるネット社会の安全や健全な発展に貢献して行く。

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毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳


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