東京都医師会・尾﨑会長「いろいろな方と会っての飲食は極めて危険」変異株拡大において必要な認識を詳説

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が5月3日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。緊急事態宣言下の新型コロナウイルス感染拡大の現状と、終息に向けて求められていることについて解説した。

多くの人が集まった新橋駅近くの公園では、警備員(左手前)が密を避けるよう呼び掛けていた=2021年4月16日午後8時24分、東京都港区 写真提供:時事通信社

多くの人が集まった新橋駅近くの公園では、警備員(左手前)が密を避けるよう呼び掛けていた=2021年4月16日午後8時24分、東京都港区 写真提供:時事通信社

飯田浩司アナウンサー)(東京では4月25日に発出された)今回の緊急事態宣言、発出のタイミングをどうご覧になりますか?

尾﨑)1日平均の感染者数が700人程度になって来て、約1.2倍の増加率ですので、1~2週間経つと1000人を超えて来るという予測がありました。その時点で強い対策を打たないと、2週間後や4週間後には、病床がだいぶ逼迫した第3波の状況に近くなるという予測が、東京都のモニタリング会議でもありました。700人という段階で出してもらったということは、タイミング的にはよかったと思います。今回の連休期間を含めて、連休明けまで引き続きしっかりと人の流れや接触を抑える。連休明けをピークに、その後は落ちて来るという状態をつくることが大事ですね。

飯田)今回の緊急事態宣言では、都知事等々の要請などでお酒の提供禁止であるとか、コンビニでの酒類の提供自粛など、一般人の感覚としては厳しいものが並んで来たと思うところがありますけれども、これも必要なことなのでしょうか?

尾﨑)今回は、本当に人と人との接触を7割程度抑えないと、この変異株を抑えきれないという予測があります。いろいろな方と会って飲食をするのは、いまは極めて危険な状態だということを、ぜひ認識していただきたいです。そのために、いろいろな誘惑に駆られたときにそういった飲食店などがないという状況を、都の方としてもつくっている。そうお考えいただければと思います。

飯田)変異株以前のときなどは、会長ご自身がいろいろな提唱をされていたなかで、「あれもやってはいけない」「これもやってはいけない」ではなく、「こういうことを守ったらできますよ」というご提案をされていましたよね。皆さんの気持ちなどを考えてそういったアプローチになったと思うのですが、それができなくなったというのは、それだけ変異株は怖いということですか?

尾﨑)そう思います。やはり防ぎきれないレベルになっているので、一度感染を抑えるためには、やはり人との接触を減らすということを、この期間中はぜひやっていただきたいと思います。

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

新行市佳アナウンサー)「山梨モデル」のように飲食店そのものの対策であるとか、お客さんがしっかりと対策をするなど、「厳しい基準を設ければいいのではないか」という声や意見もあります。その点に関してはいかがですか?

尾﨑)例えば、症状はないけれども変異株にかかっている方が、お店に入ったとしますよね。そうすると、そういった措置だけで抑えられるかどうかという問題が出て来ます。ですので、いまは無理だとしても、今後は飲みに行く方や従業員も含め、抗原定性検査でいいと思うので、ある程度そういう検査を積極的にやる。「私たちはいまのところ、感染していない可能性が高いですよ」という方たちが集まって飲むという仕組みを、一般的な予防対策とともにやって行くことが、これからは求められるのではないかと思います。

飯田)それによって、社会生活をある程度維持するということですね。

尾﨑)そうです。そこで初めて、時短要請などがなくてもいい状態ができるのではないかと考えています。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます


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