首都圏有数の人気駅弁の味を、冷凍駅弁として全国へ!

By -  公開:  更新:

【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

画像を見る(全9枚) おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

お取り寄せ駅弁でも、いま注目されている「冷凍駅弁」は、西高東低が1つのキーワード。首都圏という大消費地を持たない西日本地区では、全国販売を見据えた「冷凍駅弁」が積極的に開発されています。そのなかにあって東日本地区で気を吐くのが、横浜駅弁の「崎陽軒」。リモートワークがどんどん進む首都圏にあって、「おうちで駅弁シリーズ」と銘打ったチャーハンやピラフをはじめとした冷凍駅弁が続々と登場しています。

E231系電車・普通列車、東海道本線・川崎~横浜間

E231系電車・普通列車、東海道本線・川崎~横浜間

冷たい「冷凍駅弁」へのアツい情熱! 崎陽軒編(第6回/全6回)

東海道本線の普通列車が短い10両編成で下って行きます。東海道本線・東北本線(宇都宮線)・高崎線直通の「上野東京ライン・湘南新宿ライン」の列車は、概ね15両編成。日中に10両編成でやって来る場合、駅では「短い」10両編成と案内放送が行われます。首都圏では当たり前の鉄道風景ですが、首都圏以外ですと10両は十分「長い」編成。全国に目をやれば、首都圏ならではの鉄道風景だということがわかります。

シウマイ弁当(2021年・横浜開港祭期間限定・記念掛け紙バージョン)

シウマイ弁当(2021年・横浜開港祭期間限定・記念掛け紙バージョン)

首都圏有数の人気駅弁、横浜駅「崎陽軒」のシウマイ弁当。ただ、コロナ禍で在宅勤務等が増え、人の移動機会が減ったことで「崎陽軒の駅弁を食べる機会が減ってしまった」という声や、もともとあった全国各地からの「崎陽軒の駅弁を食べたい」というニーズに応え、令和2(2020)年8月から、「おうちで駅弁シリーズ」と銘打った冷凍駅弁を、通信販売と一部のロードサイド店での販売を行っています。まずは、崎陽軒の冷凍駅弁のいいところを3つご紹介!

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

<崎陽軒の冷凍駅弁のいいところ>

●値段が手ごろ、調理がカンタン!

●横浜名物シウマイと筍煮が入っている!

●季節限定、期間限定弁当が続々登場!

レンジで解凍する、おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

レンジで解凍する、おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

●値段が手ごろ、調理がカンタン!

崎陽軒の冷凍駅弁「おうちで駅弁シリーズ」は、何と言っても手ごろな価格帯が魅力。レギュラー販売の「チャーハン弁当」「ピラフ弁当」「お赤飯弁当」は、いずれも1個630円。クレジット決済対応の通販サイト等で購入して届いたら、外袋を外しそのままレンジでチン。500Wは4分30秒、600Wは4分が加熱時間の目安です。手ごろな価格帯だけに、まとめて買い置きしておいて、小腹が空いたらすぐにいただきたい……そんな存在です。

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

画像を見る(全9枚) おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

【おしながき】
・お赤飯 ごま塩
・昔ながらのシウマイ2個
・鶏の唐揚げ
・筍煮

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

おうちで駅弁シリーズ お赤飯弁当

●横浜名物シウマイと筍煮が入っている!

加熱すると、横浜名物シウマイの香りが、我が家のなかに漂ってくるのが至福のひととき。崎陽軒の駅売りの弁当と同様、冷凍の「おうちで駅弁シリーズ」にも昔ながらのシウマイはもちろん、シウマイ弁当でおなじみの筍煮が、しっかりと入っていて嬉しくなります。「おうちで駅弁シリーズ」は、ご飯が少なめに抑えられているのも好印象。運動不足気味のアナタにも、ちょうどいいくらいの分量となっています。

季節・期間限定販売もある「おうちで駅弁シリーズ」

季節・期間限定販売もある「おうちで駅弁シリーズ」

●季節限定、期間限定弁当が続々登場!

崎陽軒の「おうちで駅弁シリーズ」は、季節限定の冷凍駅弁や、イベントなどとコラボレーションした冷凍駅弁も積極的に販売しているのが大きな魅力です。これまで季節限定で「おべんとう冬 帆立ごはん」、「春季限定 筍ごはん弁当」、「初夏限定 山菜ごはん弁当」などを販売した他、横浜を特集した雑誌や昭和の歌姫・美空ひばりさんとコラボした冷凍駅弁も登場。首都圏だけでなく、全国で購入が可能になったのも特筆すべき点です。

E231系電車(左)とE233系電車(右)・普通列車、東海道本線・鶴見~川崎間

E231系電車(左)とE233系電車(右)・普通列車、東海道本線・鶴見~川崎間

コロナ禍で東京都心ほどリモートワークが進んで、通勤電車も昔ほど混まなくなりました。人の移動を前提とした商売の駅弁屋さんは、さらに厳しい状況下ですが、さまざまな形で苦境を乗り越えようとしています。各地域や駅弁業者の事情によって対応は異なりますが、「冷凍駅弁」に活路を見出し、全国向けに新たな販路の開拓を行うのも1つの解。「駅弁膝栗毛」では引き続き、コロナ禍で頑張る駅弁屋さんの取り組みに注目してまいります。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Page top