東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が7月6日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。東京オリンピック・パラリンピック期間中の健康面における注意点について解説した。
オリンピック・パラリンピックをみんなが家で楽しむことで感染が減って行く
飯田浩司アナウンサー)オリンピック・パラリンピックは、大部分の人が家などで観戦することになりますが、期間中、注意すべきことは何でしょうか?
尾﨑)オリンピックが新型コロナウイルスの感染を拡大してはいけないと思っていますけれども、休暇の方も多いし、夏休みも重なります。これを機会に、皆さんがオリンピックを家で観戦して楽しむということになれば、逆にオリンピックを機会に、みんながステイホームをして感染が減って行くということもあり得るわけです。
飯田)オリンピック・パラリンピック・プラス・ステイホームと。パブリックビューイング等は全部やめるということになりました。そうなると「みんなで家に集まろう」という発想をしがちなのですが、これはあまりよくないですよね。
冷房の効いたなかで家族でテレビ観戦を
尾﨑)家族の方や気心の知れた安全だと思われる人と一緒に、家で楽しんでいただきたい。暑いですから、冷房の効いた家のなかでテレビを観る方がいいと思います。
飯田)外が暑いという話がありましたが、コロナの前は、オリンピック・パラリンピックでは熱中症が心配されていました。その辺りの救護体制も医師会は協力、準備されていると思いますが、ここまで来ると最終段階ですか?
ドクターのいない救護所へはリモートで指示を出す
尾﨑)競技場に行くまでの最寄りの駅から、人の流れが大きいところにはドクターがいて、そうでないところはリモートでやるということで、私どもの負担を大幅に軽減する形で対策を練っていただいています。
新行市佳アナウンサー)リモートでやるというのは、具体的にどういうことなのですか?
尾﨑)救護所を置くわけですけれども、ドクターを置かない他の場所からの情報が端末に入って来て、ドクターはそれを見ながらリモートで指示を出すということです。
飯田)ドクターのいないところにも、看護師さんや医療従事者の方はいらっしゃって、指示によって処置をするということになるわけですか?
尾﨑)そういうことですね。
番組情報
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます