「マスク熱中症」にならないための3つの「取る」

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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が8月5日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。「マスク熱中症」の対策について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

「マスク熱中症」への対策~3つの「取る」

飯田浩司アナウンサー)マスクをしていると熱中症になりやすいということを聞きますが、どうなのでしょうか?

森田)2020年5月~8月に熱中症で搬送された方の約3割がマスクを付けていたという統計があります。マスクを付けていると、吐く息によって熱がこもり、マスクの内側の湿度が高くなるために喉が乾きにくくなるなど、「マスク熱中症」になりやすいと考えられています。

飯田)マスク熱中症。これには、どのような対策が可能ですか?

森田)この夏はマスク熱中症の方も多いかと思います。「3つの取る」ということが対策としていいと言われています。

飯田)3つの取る?

森田)1つ目の取るは、人と人との距離を取る。2番目は適宜マスクを取る。3番目に水分をこまめに取る。勿論、汗をかいたときには塩分も取るということになります。人によってはマスクを付けていることによって、水を取ることも少し控えがちになる人も多いとは思います。

飯田)いちいち取るのは面倒ですよね。

Tシャツは丸首よりもVネックを~ズボンよりもスカートを

森田)そうですよね。こまめな水分摂取と、汗をかいたら塩分を摂ることが大切なのですが、服装も重要ですよね。汗を上手に蒸発させるために服装を工夫することなのです。男性の場合はTシャツでも、丸首よりはVネックの方が汗を蒸発させやすいということなので、効果的かなと思います。シャツの裾を外に出していると、少しだらしない格好ではありますが、そちらの方が通気性がよくなります。女性の場合も同様で、ズボンよりもスカートの方が通気性はよくなりますよね。ただ、あまり意識したことはないですかね?

新行市佳アナウンサー)意識したことはなかったですね。

飯田)そう考えると、背広にネクタイは危険ということになりますか?

森田)まったく通気性が悪くなってしまいますよね。ただ、いまはシャツの素材でも通気性がいいものもあるので、そのようなものを利用するのもいいかなとは思います。

飯田)最近はクールビズでネクタイはしなくてもよくなりましたよね。

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

3食きちんと食事をし、睡眠不足にならない~昼寝をすることも大切

森田)それも体を守るためにはとても大切なことなのですよね。さらに服装以外でも気をつけたい熱中症対策は、3食きちんと食事をすること、睡眠不足にならないこと、そして、昼寝をすることなのです。

飯田)昼寝をすることですか?

森田)イラクやタイ、カンボジアなどの暑い国では、昼に自宅に帰って昼寝をしたり、2時間の昼休みを取ったりして熱中症対策をしています。

新行)これには何か関係があるのですか?

森田)「国際機関日本アセアンセンター」によりますと、体が疲れると熱中症になりやすいということがわかって来ています。ちなみにタイやカンボジアでは、年に3日間仕事を休んで水かけ祭りなどをしているということです。

新行)楽しそう!

飯田)「ソンクラーン」と言いましたかね。あの辺は4月~5月が激暑になるので、そのぐらいの時期にやるのだと聞いたことがあります。

森田)さらに、3食きちんと食事をするということなのですが、食事のなかにも、水分や塩分が含まれているので、きちんと食事を取ることが大切です。食事を取っていない方が熱中症になりやすいという話は、臨床の場でもよく耳にします。睡眠不足や疲れた日、あまりよく眠れなかったなという日の翌日に熱中症になる方も多いようなので、普段から規則正しい、そして余裕のある生活を取るということは熱中症対策に欠かせないことなのだと思います。

15分~30分程度の昼寝で十分

飯田)昼寝をするのが熱中症対策にもなるということであれば、我々も積極的に昼寝をします。

森田)昼寝と言っても、15分~30分ぐらい寝ただけでもずいぶん違うと考えられています。自律神経のバランスもよくなりますから、その分、熱中症にもなりにくくなる。そして、昼寝したあとの精神活動も活発になりますから、いいことづくめです。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます


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