「丼物」のルーツは江戸っ子の“せっかち”から始まった?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。8月23日放送分のテーマは「丼物の歴史」です。
丼物の歴史は、室町時代の「芳飯(ほうはん)」と呼ばれる料理が始まりと言われています。野菜や干した魚などを煮たものが、器に盛ったご飯に乗せられ、出汁をかけたものです。いわゆる「汁かけご飯」のようなものだそうです。
日本には古くから「ご飯とおかず」という食文化がありますが、別々の器に盛っていたものを一緒にしたのが、丼物の原点と考えられています。
「芳飯」をルーツとする丼物が、庶民の間で食べられるようになったのは、江戸時代になってからです。せっかちと言われた江戸っ子が手早く食べるために、ご飯の上に直接おかずを乗せるように注文したと言われています。その後、丼物は時代とともに進化して行きます。
現在では、親子丼や牛丼のように「具材を煮て、それを乗せたもの」。天丼のように「揚げ物を乗せたもの」。うな丼のように「焼き物を乗せたもの」。海鮮丼やまぐろ丼のように「刺身を乗せたもの」など、大きく4タイプに分かれています。
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