個人輸入での「イベルメクチン」の服用は危険

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東京都医師会理事で「鳥居内科クリニック」院長の鳥居明氏が10月13日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナウイルス感染症を対象に治験が進められている「イベルメクチン」について、また、今年度中に日本でも使える予定の「モルヌピラビル」について解説した。

FRANCE - PHARMACY - COVID-19 イベルメクチンは48時間以内にコロナウイルスを殺すことができる 撮影地:フランス ISSY LES MOULINEAUX <Hans Lucas via AFP> 写真提供:時事通信社

「イベルメクチン」 ~個人輸入での服用はしないように

飯田浩司アナウンサー)北里研究所での治験が始まっている「イベルメクチン」ですが、いまの段階では、新型コロナの診療ガイドラインで推奨されていないということもあり、個人輸入されている方も多くいらっしゃるということです。売り切れになっているサイトもあるらしいのですが、お医者さんから見て、個人輸入することについてはいかがでしょうか?

鳥居)いろいろなサイトで個人輸入することができますが、なかには粗悪なものが混ざっている可能性もあります。

飯田)それを素人が見極めるのは難しいですよね。

鳥居)難しいですね。そして、イベルメクチンは家畜用にも使われるのですけれども、寄生虫の薬ですので、量の問題があります。よくわからずに多くの量を飲んでしまうと、危険を伴う可能性があります。

日本でも今年度末には使える予定の「モルヌピラビル」

飯田)アメリカの製薬会社メルクが手掛けている新しい治療薬について、最近は報道がだいぶ出て来ましたが、どうなのですか?

鳥居)「モルヌピラビル」と言う抗ウイルス薬です。新型コロナのいろいろなウイルスの合成を阻害するのではないかということが期待されています。世界的に治験がほぼ終了するところで、もしこれが流通するようになれば、日本でも今年度末には使えるようになるのではないでしょうか。

飯田)やはり軽症の人に使うものですか?

鳥居)そうですね。軽症の方で、特に新型コロナの症状が出てから5日以内が条件になっています。「重症化する恐れがあるけれど、入院はしていない」という人に投与することができます。

飯田)まだ治験が終わったという段階ではありますが、どのくらいの頻度や量を服用することになりますか?

鳥居)ある一定の量を続けて飲まなければならないということですので、1回で済むという形にはならないと思います。

飯田)いくらになるというのは、いまのところまだわからないかも知れませんが、いかがでしょう?

鳥居)新しい手法での製造ですから、ある程度の値段にはなるのではないかと予想しております。

鳥居明氏、飯田浩司アナウンサー

「イベルメクチン」によってワクチンの他に感染予防と重症化予防が可能に

飯田)「モルヌピラビル」が使えるようになると、また対策も変わって来ますね?

鳥居)そうですね。イベルメクチンの話に戻りますが、インドではイベルメクチンを、1つは医療従事者の感染予防に、もう1つは重症化予防に使っています。イベルメクチンの作用がまだはっきりしていない部分も多いのですけれど、その療法には期待しています。

飯田)そうなると、コロナを恐れずに生活できる日が近づいて来るということになりますかね。

鳥居)ワクチンが原則にはなりますが、それ以外にこういう薬で感染予防と重症化予防の両方ができるとすれば、理想的な薬になります。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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