栗の生産量は全国1位! 自分で歩いて探そう、茨城の魅力

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

常陸牛といばらき笠間の栗めし

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地域の「魅力度」が話題となっている2021年秋。北関東3県は魅力を発信するメディアが少ないことも、過小評価を受けやすい理由の1つではないかと私自身は感じています。人に言われて気が付く魅力もありますが、自分で探した魅力は何物にも代えがたいもの。今回はまず、日本一の栗の産地・茨城県を訪問。名産地・笠間の栗を使った秋限定の水戸駅弁を味わってみました。

E531系電車・普通列車、水戸線・宍戸~友部間

E531系電車・普通列車、水戸線・宍戸~友部間

駅弁味の陣2021・気ままに味めぐり(第2回)

東北本線・小山と常磐線・友部間、約50kmを結ぶJR水戸線。水戸鉄道として開業し、のちに日暮里からの線路が開通、友部~水戸間は常磐線の一部となりましたが、いまも一部の列車は、常磐線の水戸・勝田・高萩へ直通しています。友部からも近い笠間は、稲荷神社と焼き物の街。そして秋は名産の「栗」が旬を迎えます。宍戸から徒歩約20分、新たにオープンした「道の駅かさま」でも、栗のスイーツが整理券配布の人気ぶりでした。

キハE130系気動車・普通列車、水郡線・矢祭山~東館間

キハE130系気動車・普通列車、水郡線・矢祭山~東館間

茨城のローカル線では、水戸と郡山を結ぶJR水郡線も、秋に乗りたい路線の1つです。袋田の滝を目指したそのついでに、鉄道好きなら、常陸大子からちょっぴり足を伸ばして、茨城・福島県境の矢祭山周辺の紅葉を楽しみたいところ。決して、列車本数は多くない区間ですが、その分、希少な列車と紅葉の風景が見られると、忘れられない旅の思い出。色づく木々を眺めて駅弁をいただけば、それは格別というものでしょう。

常陸牛といばらき笠間の栗めし

常陸牛といばらき笠間の栗めし

茨城エリアの秋を満喫しながらいただきたい駅弁といえば、すっかり恒例となった水戸駅・しまだフーズの秋限定駅弁。昨シーズンからは、JR東日本と笠間市が連携して行う「笠間の栗」のPR活動の一環として、「常陸牛といばらき笠間の栗めし」(1250円)となりました。秋らしい黄色い掛け紙には、里山と栗、農家と牛の絵が描かれていて、少し前の朝のドラマに出てきたような、茨城らしいのどかな風景を感じさせてくれます。

常陸牛といばらき笠間の栗めし

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【おしながき】
・炊き込みご飯(茨城県産米)
・常陸牛のしぐれ煮 ごま
・笠間栗の甘露煮
・きのこ山菜和え
・錦糸玉子
・椎茸煮
・花人参
・ししとう素揚げ
・花蓮根
・桜漬け

常陸牛といばらき笠間の栗めし

常陸牛といばらき笠間の栗めし

掛け紙を外すと、秋の色づいた山々のように、彩り美しい盛り付けの弁当が現れました。炊き込みご飯の上に、常陸牛のしぐれ煮をメインに、錦糸玉子が敷かれた上には、甘さとホクホク感を上手く両立させた笠間の栗の甘露煮が3つ載って、食欲をそそってくれます。ちなみに水戸の駅弁は、水戸駅の改札口入って正面のNEWDAYSで販売中。「常陸牛といばらき笠間の栗めし」は、現在開催中の「駅弁味の陣2021」にも参加しています。

E657系電車・特急「ひたち」、常磐線・赤塚~内原間

E657系電車・特急「ひたち」、常磐線・赤塚~内原間

栗の栽培面積・生産量とも全国第1位を誇るという茨城県。首都圏の青果店には多くの茨城県産食材が並んでおり、首都圏の台所を支える存在です。そんな茨城の食材をたくさん使って作られている水戸駅弁。実際に訪れると、魅力いっぱいの地域だと気づきます。常磐線特急「ひたち」に乗れば、上野~水戸間は多くの列車がノンストップ・60分あまり。アナタも茨城の魅力を、自分の足で歩いて、確かめに行ってみませんか?

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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