黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(11月29日放送)にROSE LABO株式会社 代表取締役の田中綾華が出演。食用のバラ農家としての活動について、またROSE LABOが開発した商品について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月29日(月)~12月3日(金)のゲストはROSE LABO株式会社 代表取締役の田中綾華。1日目は、食用バラ農家の活動について---
黒木)バラ農家さんというのは、たくさんあるものなのですか?
田中)バラ農家自体は国内でもたくさんあるのですが、私がつくっているのは食用のバラになります。食用のバラ農家は、国内に10軒あるかどうかというぐらいです。
黒木)土と農薬を使わずに栽培されているということですが。
田中)そうですね。ビニールハウスのなかで、一切土と農薬を使用せずにバラをつくって食用にしています。
黒木)イメージが湧かないのですが、土を使わないというのはどのようなことなのですか?
田中)水耕栽培のような形で、土の代わりにスポンジのようなものを敷いて、そこに苗を植えて育てています。
黒木)実際に田中さんがROSE LABOで販売されている商品をいくつか持ってきていただいたのですが、食用のバラは飲食店などに卸されているのですか?
田中)普段は飲食店さんに食用のバラを卸しています。ケーキの飾り付けだったり、サラダバーなどでトマトとかきゅうりの横に並べられていたり、天ぷらに使われたりなどもしています。
黒木)丸ごと食べられるのですか?
田中)丸ごと食べられます。
黒木)食用のバラというのは、あまり保たないそうですね。
田中)賞味期限は5日くらいしかありません。
黒木)その間に捌かなければいけないのですね。
田中)飾り付けに使われることが多いので、傷がついているものは出荷できません。規格外になってしまい、破棄される大量のバラたちを見て、何とかできないものかと。そこで、その規格外のバラたちを活用して、ローズジャムや化粧品などの新しいアイテムを考えました。
黒木)これは何ですか?
田中)そちらは導入美容液になっていまして、化粧品であれば80%ぐらいが水でつくられているのが一般的なのですが、私たちはその80%をローズ水に代替してつくっています。
黒木)こちらは?
田中)そちらは、4月~6月はバラがいちばん綺麗に咲く時期なのですが、2020年はコロナによる飲食店さんの自粛に伴って、そのバラの発注がすべてキャンセルになってしまいました。春に綺麗に咲かせるために冬から仕込んで来たので勿体無くて、何かいまの時代に合ったものがつくれないかなということで、マスクにかける芳香スプレーをつくりました。
黒木)私もいまマスクをしてお話をしているのですが、どちらにかけるのですか?
田中)マスクの外側に10センチくらい離して、ワンプッシュで大丈夫です。アルコールが入っているので、アルコールを飛ばしていただいてから、またマスクをしていただくとバラの香りがします。
黒木)あ、すごくいい香り! いいですね。これは売れているのではないですか?
田中)人気アイテムで、1日で1000本以上売れています。
田中綾華(たなか・あやか)/ ROSE LABO株式会社 代表取締役
■1993年生まれ。東京都出身。
■大学1年生の頃、「食べられるバラ」があることを知り、大学2年で中退。大阪の「食用バラ農家」でバラつくりの修行を開始。その後、修行を終えて独立。2015年、22歳のときに埼玉県深谷市の農場にビニールハウスを建て、「ROSE LABO」を設立。試行錯誤しながら食用バラの生産を開始。世界初の美容成分高配合の新品種のバラを開発するなど会社を軌道に乗せた。
■理念は「食べられるバラを通して世界中の女性を美しく、健康に、幸せに」。
■田中さんの「ROSE LABO」では、食べられるバラの栽培、バラを配合したジャム、ティーなどの加工食品や化粧品などの商品開発・販売を展開。現在100店舗以上のお店で常設販売されている。
■6次産業を成功させた起業家として、2019年には「マイナビ農業アワード」で最優秀賞を受賞するなど注目され存在に。
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番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳