コロナ禍で医師1人でできることは本当に小さい ~地域の医師の気持ちをまとめる地域医師会の役割

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「林医院」院長で杉並区医師会会長の稲葉貴子氏が2月14日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。杉並区医師会と医療機関や保健所との連携体制について解説した。

変異株「オミクロン株」=2021(令和3)年12月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナ(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

杉並区医師会による新型コロナへの対応

飯田浩司アナウンサー)稲葉先生は東京女子医科大学で、当時花形だった循環器内科にお勤めされたあと、ご実家の林医院を継いで院長になられました。これまでクリニックと地域医療のお仕事の傍ら、トライアスロンにも出場するというスーパードクターでいらっしゃいます。一方で、杉並区医師会の会長でもいらっしゃいます。杉並区医師会にはどういう特徴がありますか?

稲葉)杉並区は、東京都のほぼ真ん中です。武蔵野台地のような自然の多いところと、山手線のなかとの、ちょうど境目にあります。住宅街に住んでいる方もいますし、商店も多くあります。住んでいる人と通勤する人が両方いるので、人口も多く、緑の豊かないい街だと思います。

飯田)直近の課題はコロナ対策、診療体制だと思いますけれども、この辺りはいかがですか?

稲葉)杉並区医師会は、個人の医療機関数が40ヵ所余り、病院は総合病院、中規模な病院を含めて19ヵ所あります。杉並区医師会の会員は、いま670名くらいいらっしゃるのですが、医師会のなかで情報共有を進めながら、コロナ患者の方にも、またそうでない病気の方に関しても十分に対応できるように、みんなが協力する体制にはなって来ております。

新行市佳アナウンサー、稲葉貴子氏、飯田浩司アナウンサー

地域が情報共有して共通の目的に向かうことが大切

新行市佳アナウンサー)新型コロナと向き合うことにより、医療の心持ちや取り組みについて、何か変わったことはありますか?

稲葉)私は内科、小児科を診ているのですが、医師1人でできることは、本当に些細なことしかないのだなと痛感しました。

飯田)コロナ禍で。

稲葉)目の前で、きょう元気だった方が突然重症化するということが、コロナ禍の最初のころの感染では起きています。私が受け持つ患者さんも重症化してしまい、国立国際医療研究センター病院に入院した方もいらっしゃいました。

飯田)先生のクリニックでも。

稲葉)新型コロナに関する知識がついても、マンパワーがないと十分な対応ができません。24時間連携というのは、個人の医師にはとても無理なのですが、そういうことを近隣の先生方や、在宅訪問を専門とするチームの医療機関の先生方と協力し、長時間カバーできるようになりました。

飯田)なるほど。

稲葉)保健所の連携や往診体制なども含めてやって行くためには、地域が情報共有をして、共通の目的を持って関わって行くことがとても大切だということを感じました。地域の医師会として、皆さんの気持ちをまとめ、地域行政と協力して行くことが大切だと感じております。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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