小児(5歳~11歳)も接種するべきか ~新型コロナワクチン

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東京都医師会理事で「かずえキッズクリニック」院長の小児科医、川上一恵氏が3月10日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。子どもの新型コロナワクチン接種について解説した。

※画像はイメージです

小児(5歳~11歳)へのワクチン接種

飯田浩司アナウンサー)3月から既に、小児(5歳~11歳)へのワクチン接種が始まっているところもあれば、これから始まるというところもあります。お医者さんとしては、子どもへのワクチン接種をどのような思いでご覧になりますか?

川上)私は接種しておくべきではないかと考えています。親御さんに話を聞くと、「子どものコロナの症状は軽いのでしょう。それでもやらなくてはいけないのですか?」という質問が1つ。それから、「緊急承認された新しいタイプのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを大事な我が子に打って、将来に何か禍根を残さないのでしょうか?」という質問を受けます。

飯田)子どもの将来に。

川上)正しい知識がなかなか行き届かず、ネットでは「危ないからやめた方がいい」などと指摘する声もあって、保護者の方は迷うと思います。

やって損はないワクチン接種 ~合併症への効果も認められている

飯田)ワクチンの効果については、子どもに対しても有効であるということは証明されていますよね。

川上)アメリカでは、800万人近くの子どもに2021年末から打っており、そのデータがまとまって出ています。それによると、有効率は90%であるということです。オミクロン株によって若干、効果が下がっても、70%程度は効くだろうと言われておりますので、接種する意義はあると思います。

飯田)有効率は90%。

川上)「子どもの症状は軽いからやらなくてもいい」という考え方もあるとは思います。ただ、重い合併症を発症することもありますし、それに対する効果も認められています。

飯田)小児多系統炎症性症候群(MIS-C)などの合併症ですね。

川上)現在のオミクロン株までは、多くの子どもたちが軽い症状で済んでいると言われていますけれども、今後もそれが持続するとは限りません。ですので、体調がいいときにワクチン接種を受けて、免疫の基礎をつくっておくという意味では、やって損はないと思います。

飯田)大人に対する2回のワクチン接種では当初、「在庫がどうなる」、「打ち手がいない」という話がありました。子どもに対して打つ場合はどうですか?

川上)一応、国は2022年9月までを目標に十分な量のワクチンを用意すると言っていますので、希望するお子さんには順次打てると予想されます。ただ、急に多くの方が打ちたいと言うと、順次入荷されて来ますので、足りないという事態になるかも知れません。

新行市佳アナウンサー、川上一恵氏、飯田浩司アナウンサー

子どものワクチン接種の副反応 ~基本的には大人と同じ

飯田)大人に対する接種のときにも、お医者さんがとても危惧していたのが情報の部分でした。子宮頸がんにおけるHPVワクチンのようになってしまってはいけない、という話もありました。子どもに打つ、打たないとなると、同じような話が想起されます。正しい情報がいちばん大事ですか?

川上)そうですね。本来であれば学会などの先生方、専門とされている先生方が、正しい情報を市民にわかりやすく出すことは必須です。

新行市佳アナウンサー)お子さんがワクチン接種をした際の副反応はいかがですか?

川上)基本的には大人と変わりません。アメリカのデータによると、大人よりは若干出にくいということです。

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