3つの“ドキッ!”が食欲をそそる、大船軒・春のお出かけ駅弁とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

湯どき花どき食べどき弁当

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春爛漫、お出かけが楽しい時期になってきました。人と群れず、ひとりや家族、気の置けない人と少人数での移動を心がけるのが、いまできる旅の基本。列車の車窓に広がる春の花の景色は、きっとアナタにも元気を与えてくれるはずです。そんな春の行楽のお供としたい大船軒の駅弁は、伊豆・箱根・湯河原の春や花をイメージしたという、春らしい“ドキッ!”が詰まったお弁当。大船駅はもちろん、東京駅などでも販売されています。

E261系電車・特急「サフィール踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

E261系電車・特急「サフィール踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

桜満開、昼下がりの東海道本線を、特急「サフィール踊り子」が伊豆を目指して下ります。ほぼ毎年、春には、この辺りを歩いていますが、毎年同じ景色が見られるとは限りません。車両の世代交代はもちろん、桜の木の高齢化に伴って伐採が行われたり、工事によって風景が変わったりすることもあります。何でも定点観察を続けていくことによって、1年1年、違う年を生きているんだなぁと実感することができますね。

湯どき花どき食べどき弁当

湯どき花どき食べどき弁当

そんな「サフィール踊り子」の写真も載った掛け紙の駅弁が、大船軒から登場しています。その名も「湯どき花どき食べどき弁当」(1200円)です。1月~3月にかけてJR東日本横浜支社と地元観光団体が行った「伊豆・箱根・湯河原 湯どき花どきキャンペーン」に合わせて発売された駅弁で、キャンペーンに引き続いて4~5月の間も販売されています。2月は梅、3月は菜の花、そして4月からは新緑にちなんだ緑色の掛け紙となっています。

湯どき花どき食べどき弁当

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【おしながき】
・菜飯ご飯 竹の子煮 桜の花塩漬け
・さわらの西京焼き
・蒲鉾
・玉子焼き
・牛肉の甘辛煮 ピーマン素揚げ
・鯵のマリネ
・煮物(大根、人参、いんげん、黒はんぺん)
・明太子入りポテトサラダ
・キャベツと竹輪のわさびマヨネーズ和え
・金平ごぼう
・大根漬け
・団子

湯どき花どき食べどき弁当

湯どき花どき食べどき弁当

“どき”を3つ重ねたネーミングだけあって、ふたを開けると、3つの“ドキッ!”があります。まずは、筍と桜の花が載った菜っ葉ご飯や、鰆の西京焼きに春らしさを感じて“ドキッ!”。続いて、紅白の蒲鉾や煮物の黒はんぺんなど、ご当地らしい食材に“ドキッ!”。さらに、わさびマヨネーズで和えられたキャベツや明太子入りのポテトサラダなど、ピリッと食欲をそそる脇役の存在に“ドキッ!”。デザートの桜団子まで、心地よく食べ進められますね。

E257系電車・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

E257系電車・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

満開の桜の木々に囲まれながら、伊豆の温泉を目指してゆったり下って行く「踊り子」号。これからはまぶしい新緑の世界が待ち受けています。目に優しい豊かな自然に育まれた、心に優しい伊豆・湯河原の歴史ある温泉。さまざまな自粛で疲れきった体を、家族や気の置けない人と少人数で癒すなら、いまが“行きどき”かもしれませんね。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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