【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1054回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の『ニワトリ☆フェニックス』と『マリー・ミー』をご紹介します。
映画館で観たい!『ニワトリ☆フェニックス』 ~シュールでロマンチックな旅が始まる……
2018年に公開され、口コミが口コミを呼んでミニシアター好きを中心に人気が拡大した『ニワトリ☆スター』。その続編が、映画好きの間で話題となっています。
続編とは言えども物語の続き……ということではなく、“前作のパラレルワールド”という設定で新たなストーリーを展開。自由気ままで予測不能な“あの2人”が繰り広げる、新感覚ロードムービーです。
『ニワトリ☆フェニックス』のあらすじ
東京の片隅にある奇妙なアパートで、自堕落な共同生活を送る雨屋草太と星野楽人。2人は、この世に存在するはずのない“火の鳥”を探す旅に出ることに。
それは、それぞれの人生に漂う暗い影から“少しだけ逃げたかった”、束の間の逃避行。あてもなき珍道中で彼らが出会うのは、SM嬢の一味や農業ラッパーなど、奇妙な連中たち。
果たして、草太と楽人が行き着く先とは。そして、彼らが探す“火の鳥”とは……。
『ニワトリ☆フェニックス』のみどころ
2020年のコロナ禍による自粛期間中に、井浦新、成田凌、かなた狼監督の3人が、ファンへの“感謝”の気持ちを形にしたいと制作したショートムービーから着想を得て、長編映画として完成させた本作。
もちろん前作『ニワトリ☆スター』に続き、雨屋草太役は井浦新が、星野楽人役は成田凌が演じています。2人の掛け合いは演技とは思えないほど自然で、息ぴったり。まるで彼らと一緒に旅をしているような臨場感を味わえるのも、本作の醍醐味と言えるでしょう。
共演には紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二など、『ニワトリ☆スター』にも出演していたお馴染みのキャストが登場。さらにYouTuberのジョーブログやベテラン俳優の火野正平が初参加し、壮大な旅の物語を彩ります。
シュールでカオスな展開に度肝を抜かれながらも、笑えて泣けて、そして人生についてちょっぴり考えさせられる……。ハチャメチャだけれどロマンが感じられる男2人の旅路は、前作を観ていない人でも楽しめること間違いなしです。
あなたも主人公たちとともに、気ままな旅に出かけてみてはいかが。
コチラも映画館で観たい!『マリー・ミー』 ~ギャップ婚に世界が騒然?!
世界的な人気を誇るポップスターと、平凡な数学教師。出会うはずのない2人の恋と結婚を描いた、ロマンチックなラブストーリー。
主人公のキャットを演じたのは、女優、ファッションデザイナー、プロデューサーなど、いくつもの顔を持つ歌姫ジェニファー・ロペス。抜群の歌唱力とキレッキレのダンスを披露するパフォーマンスシーンは、圧巻の一言。
まるで“本人役”のようなヒロインをチャーミングに体現する、ジェニファー・ロペスの魅力がたっぷり詰まった1作です。
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『ニワトリ☆フェニックス』
全国大ヒット上映中
出演:井浦新、成田凌、紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二、ジョーブログ(YouTuber)、都若丸、佐藤太一郎、シャック、マグナム弾吉 ほか
脚本・監督:かなた狼
主題歌:紗羅マリー「ありがとう」
企画:GUM 株式会社(Gentle Underground Monkeys Co,Ltd.)
製作プロダクション:GUM 株式会社
配給:イオンエンターテイメント
(C)2022 映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会
公式サイト https://niwatoriphoenix.com/
『マリー・ミー』
2022年4月22日(金)から全国ロードショー
出演:ジェニファー・ロペス、オーウェン・ウィルソン、マル―マ ほか
監督:カット・コイロ
脚本:ジョン・ロジャース、タミ・セイガー、ハーパー・ディル
製作:エレイン・ゴールドスミス=トーマス、ジェニファー・ロペス、ベニー・メディナ、ジョン・ロジャース
製作総指揮:アレックス・ブラウン、ウィリー・マーサー、パメラ・サー、J.B.ロバーツ
原題:Marry Me
配給:東宝東和
(C)2021 Universal Pictures
公式サイト https://www.universalpictures.jp/micro/marry-me
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/