「日本茶栽培の発祥の地」は静岡県ではない?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。4月27日放送分のテーマは「お茶の歴史」です。
お茶が発見されたのは、紀元前2700年ごろの中国です。中国で最も古い薬物書にお茶が登場していることから、薬用として使われていたと考えられています。
その後、飲み物として楽しまれるようになったお茶が日本に伝わったのは、奈良~平安時代にかけてです。中国の唐時代、海を渡った僧侶たちがお茶の木の種を持ち帰ったのが、日本におけるお茶の歴史の始まりとされています。
平安初期の書物に「お茶」という言葉が登場することから、この時期にはすでにお茶を楽しむ文化があったと言われています。しかし、当時のお茶はとても高貴なもので、上流階級の人しか楽しめませんでした。
お茶が日本でも栽培されるようになったのは、1191年。場所は現在の佐賀県です。臨済宗の開祖である栄西が、寺の庭でお茶の栽培を始めたと言われています。
栄西は、宋時代の中国から帰国する際、お茶の種を持ち帰ります。それはお茶の効能を学び、お茶の文化を日本にも取り入れるためだったと考えられています。
そのような経緯から、佐賀県は「日本茶栽培の発祥の地」とされています。
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